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あさきゆめみしきみへ  作者: 茶竹抹茶竹
【5章・死刑囚は変わり果てた】
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【5ー3】

【5ー3】


「よう村山」

「ぁ……ふ、伏見」


昼休みに非常用階段にいつも通り来ると村山が居た。村山の横に腰を下ろす。

村山が来るようになってから二週間。気づけば普通の光景になっていた。


「あ、あの……さ、鷺ノ宮は?」

「こよりは早退した。あいつ出席大丈夫かな」

「そ、そう」

「なんだ? ショックだったの?」

「い、いや。そ、その、鷺ノ宮はぼ、ぼくのこと嫌いみたいだし」

「考え過ぎだぜ」


やべ、このメロンパンも中に何も入ってないタイプじゃねぇか。モッサモサ。口の中がモッサモサ。

またもやこんなにモッサモサ。


「あ、あの、聞いていいのか……わ、わかんないんだけど」

「なんだモサ」

「い、意味が分からないよ」


私も分からないよ、なぜ中にクリームを入れないのか。


「ふ、伏見はなんで、あんなに、そ、そのクラスと仲が良くないって、いうか」

「ハブられてるか? ってか」

「い、いやその」

「いじめってか差別というのは異質な存在に対する拒否反応だという人がいる。異質なものを叩いてる時は叩いてる側は一時的な同質なものとなれるんだと」


集団を形成し、維持するのに必要なのは同質なものが集団の中に根底としてあることだ。


「ふ、伏見は異質なの?」

「なんだろうね」

「そ、それは……さ、鷺ノ宮さんと……」

「そう。こよりと私の関係が特殊だから」


もし集団が何らかの同質性を持った人間の自発的な理由による形成ならば問題はない。だが、それが外的要因による形成ならば、同質性が欠けているならば集団の維持に問題が生じる。だから、集団心理として異質な存在を「創造する」。


「いじめに理由なんてねぇよ。集団の自己防衛だ」

「そ、そんなの」

「って言ってみても辛いもんは辛いよねぇ。ちょっとめげてきたぜ」


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