怨霊となったヒロインは、今宵も踊る
私、白川美奈二十九歳は、四年以上も同棲していた彼に、結婚間際でフラれてしまった。
会社の同期でもある彼氏が、後輩の新人OLに乗り換えたのだ。
プライドがあった私は、彼氏に縋り付きはしなかった。
それでも、会社ではヒソヒソと私がフラれたことが噂されて鬱陶しい。
私は気晴らしに有給を取り、関東奥地の大型貯水湖に観光に行った。
この人工湖には長い吊り橋が一本架かっており、次々と飛び降り自殺がある心霊スポットとして有名だった。
が、噂と違って、私は死に誘われなかった。
それどころか、湖面を眺めていた私は、突如として悟りを開いたのだ。
(ああ、私がまだ死ねない理由がわかった。
安らかに死ぬためには、あの裏切り者ーー元カレと、チビの泥棒猫を、奈落の底に落としてやらなければならない。
復讐がなされていないから、私はまだ死ねないのだ!
そうだ、私が安らかに死ぬためには、怨みを晴らすべきなんだ。
ヤツらにーーそしてヤツらをもてはやす連中すべてに、鉄槌を喰らわせてやらなければ!)と。
※ざまぁ系のストーリーです。
会社の同期でもある彼氏が、後輩の新人OLに乗り換えたのだ。
プライドがあった私は、彼氏に縋り付きはしなかった。
それでも、会社ではヒソヒソと私がフラれたことが噂されて鬱陶しい。
私は気晴らしに有給を取り、関東奥地の大型貯水湖に観光に行った。
この人工湖には長い吊り橋が一本架かっており、次々と飛び降り自殺がある心霊スポットとして有名だった。
が、噂と違って、私は死に誘われなかった。
それどころか、湖面を眺めていた私は、突如として悟りを開いたのだ。
(ああ、私がまだ死ねない理由がわかった。
安らかに死ぬためには、あの裏切り者ーー元カレと、チビの泥棒猫を、奈落の底に落としてやらなければならない。
復讐がなされていないから、私はまだ死ねないのだ!
そうだ、私が安らかに死ぬためには、怨みを晴らすべきなんだ。
ヤツらにーーそしてヤツらをもてはやす連中すべてに、鉄槌を喰らわせてやらなければ!)と。
※ざまぁ系のストーリーです。
◆1 長年、尽くしてきた男が、年若い小娘に乗り換えた。だから、私は吊り橋を渡る!?
2025/10/06 12:10
◆2 心霊の権能は、恐ろしい
2025/10/07 12:10
◆3 大人の事情なんか、知ったことか。くだらないーー!
2025/10/08 12:10
◆4 すべて闇へと落ちろ!
2025/10/09 12:10
◆5 そして、復讐は果たされる……
2025/10/10 12:10