第二話:依頼と相棒
「1000Gかぁ……俺が欲しい剣は3万G……気が遠くなるよ〜」
俺はこの前、町外れのレストランに行った時ぼったくられて、金欠になったばっかりである。
「やべ、腹減ってきたー、そこら辺で飯食うか」
(この街だったらぼったくる店はないよな…)
「"スライムレストラン"!!よし、ここで食べるか」
「いらっしゃいませ〜」
「んーと、メニューメニューっとー…なになに、"スライムサイダー"…なんかドロドロしてそうだなぁ、"スライムステーキ"…スライムのステーキ!?初めて見た…これにしよっかな」
数分後
「お待たせ致しましたー"スライムステーキ"です」
「見た目はエグイな、これ美味しいのか?」
抵抗は少しあったけど頼んだ以上食べるしか無かったから食べた。
ちなみに"スライムステーキ"は450Gだ。
「いただきまーすッッ…ムシャムシャ………え、うま」
意外に美味しくて驚いた。
「これで450Gって考えると意外と安いな」
こうやってレストランでくつろいでいると。
「あれ!?アキラじゃねぇか!」
「ん?ああ!モストン!久しぶりだね」
この世界に来てから仲良くなったモストンだ。
モストンは武闘家で、俺がモンスターと戦っていて死にかけた時助けてくれた恩人でもある友達だ。
「ちょうどよかった、アキラにちょっと話があってな」
「話?なんだよ改まって」
「『モンスター討伐依頼!!』モンスターを討伐するだけで5万G!!どうだ?一緒にやってみないか?」
「5万G!?モンスターのレベルは?」
「なんと中級モンスター3匹を討伐するだけだ」
「いやいやまさか……おかしいだろ〜、中級モンスター3匹で5万Gとかそんなおいしすぎる話」
「そのまさかなんだよ!なぁ行こうぜ!!5万Gの内3万はお前にやるからさぁ!あとは美味しいご飯だって……」
(ああ、めんどくさい…)
なんやかんやあって結局行くことになった。
"モンスター討伐依頼受付所"
「七瀬 彰様とモストン様ですね、それでは報酬は5万は(ゴールド)となりますので頑張ってください」
「ありがとうございまーす、よし!行くぞアキラ!俺たちなら余裕で倒せるよな、相棒」
「ああ、お前に任せっきりになりそうだけどな」