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すれ違いだらけの僕の運命  作者: 甘衣 一語
大学生活
19/38

バレー

 朝、いつもよりゆっくりと支度をして家を出る。駅で店長と落ち合い、大学に向かう。

 昨日迷子になってしまった僕を見かねて、一緒に行こうと提案してくれたのだ。既に3度大学を訪れている店長は、迷いなく僕を体育館まで導いてくれる。

 園崎さんと合流して観客席に向かう。この大学でバレーは人気がないのか昨日に比べると人が少ない。

 アナウンスが流れて人がコートに入る。大和さんが持っていた冊子を確認すると、平宮さんと白崎さんのチームが出るのはこの次の次だ。

 平宮さんとは今日はまだ会えていない。1度声を掛けたかったが、僕が着いた頃にはもう更衣室に向かってしまっていた。白崎さん曰く、平宮さんはスポーツが苦手なようで僕や店長に応援されることを嫌がっていたらしいが、むしろそういう平宮さんも見てみたい。

 何でも出来そうな印象の平宮さんの苦労している姿には少し興味がある。平宮さんがアルファ、かどうかは本人に聞かないと分からないけれど、失敗作の僕よりもアルファらしい。

 バレーはしたことがないので、白崎さんにルールを教えて貰い予習をした上で試合観戦に挑む。

 珍しく不安そうな表情でコートに立つ平宮さんを見つける。笛が鳴り試合が始まる。苦手という言葉は本当のようで、その動きは行き当たりばったりで乱れきっている。失敗ばかりでチームメイトに謝る姿が目立つがそれでも諦めずに構え、ボールを返すために真剣な表情で挑んでいる姿が平宮さんらしい。結局負けてしまったが、平宮さんは安心したような表情で帰ってきた。白崎さんは少し残念そうな表情だったが、平宮さんの奮闘を褒めていた。

 いつもよりは動けていたらしい。2週間前にルールをやっと覚えたほどの運動音痴らしいのであれで精一杯のようだ。

 そうやって慣れない運動を頑張った平宮さんは、観客席に座るなり眠ってしまった。昨日は緊張して眠れなかったらしい。そのままバレーの試合が終わるまで平宮さんは眠ってしまっていたので、僕たちはそこで解散になった。寝ぼけた平宮さんは白崎さん達が家まで送り、僕も家に帰った。今日は平宮さんがバイトで僕は休みだ。

 バイトにちゃんと行けるか心配だったが、時間の1時間ほど前に平宮さんからメールがあった。ちゃんと起きられたようだ。

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