第十一話 精霊は空が好き
ブクマや評価、ありがとうございます!
「本日はお集まりいただきありがとうございます。」
エヴァーニ王国宰相の言葉で会談は始まった。
「リータ国辺境での魔獣の大量発生につきまして、まず被害に遭った全ての」
「そのようなことは良いので、本題から入っていただきたい」
エヴァーニ王国宰相の言葉をリータ国騎士団長が遮った。最も被害を受けたリータ国の騎士団を総括する彼は、見た目通りのごつい声をしている。
「そうですか。それではそのようにさせていただきますが、ブラガーリャ辺境伯、よろしいでしょうか」
エヴァーニ王国宰相にブラガーリャ辺境伯は頷く。宰相としても、最も被害のあった場所の領主を無視は出来なかったのだろう。
「それでは大変失礼させていただきますが、本題から。リータ国は他国への侵攻を図るおつもりでしょうか?」
これは事前に決めていたことだ。そもそもリータ国からの要望や、これまでのやりとりの内容について話し始めていたら切りがないので、いっそ恐れていたことを先に聞いてしまおうと決めた。ちなみに、これを提案したのはエヴァーニ国王である。心臓が保たないから侵攻するのかしないのか、ここだけ先に聞いちゃってよとのことだが、オルガ国も、リータ国の面々も少し驚いた様子だ。予定していない段取りは、焦りを生み、それが判断力を鈍らせる事に繋がる。交渉の現場でよく使う手である。
しかし、国の要人ともあれば、その焦りを隠すことや切り替えることにも慣れているだろう。リータ国王は、すでに平常心を取り戻したようだ。
「本題と言っても順序があるでしょう。これは我が国とエヴァーニ王国の間の話でありまして、オルガ国の方々にも説明しなければなりません」
リータ国宰相はやや焦った口調だ。しかし、オルガ国王太子が挙手する。
「その必要は無い。事前にリータ国からエヴァーニ王国へ送られたもの、エヴァーニ王国からリータ国への返信の写しを見せてもらった。この書類の他にあったのなら聞こう」
オルガ国裁判官長が、手にしていた書類をリータ国とエヴァーニ王国の国王と宰相の前に持って行く。両者とも、この書類で間違いありませんと言うと、裁判官長は席に戻る。そしてオルガ国王太子が再び話し始める。
「オルガ国としても、この書類からリータ国が侵攻を図っているのではないかという懸念があった。リータ国王、他国への侵攻はどの程度考えているのだろうか」
リータ国王は表情を少しも変えない。
「我がリータ国は、そちらにいるレーナ・ハーシュトレイ騎士によって、国力が大きく削がれました。今後、魔獣に対抗する術を大きく失ったのです。そのため、元ハーシュトレイ騎士団の人々をリータ国の騎士として魔獣の討伐をしていただきたいところでしたが、彼等は拒否されました。今後、レーナ・ハーシュトレイ騎士がフラリと来国し、騎士達をまとめ上げ、我が国を侵略するのではないかという恐れもあり、レーナ・ハーシュトレイ騎士にその意志は無いか、場合によってはハーシュトレイの元騎士を説得してくれないかという打診をしたかっただけですが。なぜ我が国が侵攻を図ろうとしているかなどという話になっているのか、こちらが聞きたいところですね」
リータ国王は淡々と述べ、エヴァーニ王国宰相に目を向ける。しかし、その返答は宰相が行う。
「まずは辺境にて魔獣の殲滅に貢献したレーナ・ハーシュトレイ騎士爵の行動について、侵略に値する行為という書かれ方は非常に攻撃的な印象を受けました。彼女の活躍により魔獣の殲滅が完了したことは、リータ国の騎士達からも聞いているはずですが、なぜそのような文言になっているのかと考えた時、気付いたのです。魔獣の殲滅が完了したのに、なぜ兵器が必要なのかと。兵器は壊しましたが、魔石は多く残っているはずです。魔獣は兵器にセットした魔石に反応を示したため、魔石は治癒魔術の方へ使用したと聞いております。そして、我が国から提供した魔石は一つも返ってきておりません。これから時間は掛かるでしょうが、次の魔獣大量発生に向けて兵器を作るには十分過ぎる時間があります」
宰相は、一呼吸置いて続きを話す。
「魔獣以外に、兵器を使用する予定があるとすれば、他国への侵攻ではないかと、エヴァーニ王国ではそのように結論付けた次第であります。同盟国外への侵攻としても、同盟国での総意を得なければなりません。よって、オルガ国にも伝え、この会談を設けたのです」
しばらく沈黙が続いた。リータ国の面々が口を開かないのを察して、オルガ国裁判官長が挙手し、話し始める。
「オルガ国としても、リータ国からエヴァーニ王国への書類から、リータ国が近いうちに他国への侵攻を図ろうとしていると推測しました。リータ国の皆様、エヴァーニ王国宰相殿がお話して三分経ちました。沈黙は肯定と取ってもよろしいでしょうか」
裁判官長は裁判らしく、リータ国の意図を聞く。リータ国騎士団長が、思わず挙手する。
「申し訳ない。どのように話をしようかと思っていたところであったのだ。まず、そもそもレーナ・ハーシュトレイ騎士にはリータ国への侵略にも取れる行為をしたことについて、どう考えているのか聞きたい」
レーナが立ち上がる。青い目でリータ国騎士団長をじっと見ている。
「あなたは騎士団長ではないだろう。騎士の話をして伝わるだろうか」
室内の空気がざわりと揺れた。
「レーナ・ハーシュトレイ騎士、彼は間違いなく、リータ国騎士団長である」
これまで無言であった、リータ国第一王子が言っているが、レーナは彼に目を向けることなく続ける。
「あなたが本当に騎士団長ならば、戦場で何を優先すべきか分かっているはずだ。魔獣は明らかに魔石の入った兵器を狙っていた。兵器の殺傷能力は魔獣十体、兵器の使用に騎士が二人は必要だった。そして兵器を守るための騎士が五人配置されていた。魔獣を倒すためには通常の場合、一体に対して二人以上で対応することが安全だ。魔獣十体に騎士が七人。人数だけ見ると効率が良いように見えるが、実際にはその十体を倒すにあたり、兵器を守るための騎士の中から二人が死んでいた。魔獣十体に二人の死だ。これについて、あなたはどう考える」
リータ国騎士団長は、机の上で拳を握っている。
「騎士は死を覚悟して来ている。多少の犠牲は仕方がない。事実、兵器を使い続けても殲滅は完了していたと数字は示している」
レーナは、冷たい目で騎士団長を見る。
「騎士団長とは、騎士の命は何よりも重く、尊いものだと理解している人間がなるべきだ。あなたは騎士団長であるべきではない。私は魔獣十体に対する二人の死は何よりも大きな被害であると思った。多少の時間は掛かっても、犠牲を出さずにかつ、確実に殲滅すべきと判断した。それだけだ」
レーナの言葉の後に、ブラガーリャ辺境伯が挙手し、話し始める。
「レーナ・ハーシュトレイ騎士爵のおっしゃるように、私も兵器を放棄すべきと判断しておりました。もちろん、後継者のアレックスともその意見に一致しましたが、リータ国からそれは出来ないと返答を受け、兵器を使用し続けました。騎士の犠牲を減らす為に、手練れの騎士を兵器の守護に配置しましたが、そうすると、兵器以外での討伐数が減り、兵器の速度では対応出来ない数の魔獣が押し寄せる結果となり、私も怪我をしてしまい、アレックスへ指揮権を。アレックスは使用する兵器を減らしたのですが、一度押し寄せ始めた魔獣の勢いにより、同じ結果で、辺境伯家として大変不甲斐ないものです。辺境伯家としては、魔獣に対して魔石を使用する兵器は禁止としていく所存でございます。そして、レーナ・ハーシュトレイ騎士爵の判断は英断であったと思いますし、その後の犠牲者の数を見ても、感謝しかございません」
ブラガーリャ辺境伯は低く響く声でそこまで話すと、アレックスも隣で深く頷いた。
どうやら、リータ国の方針はさておき、辺境伯家はこうあるという事をここで明言しておきたかったのだろう。リータ国騎士団長が青筋を立てているが、ブラガーリャ辺境伯とアレックスは無視だ。
「オルガ国第三王子であるが、私も騎士団へは所属している。私や、オルガ国騎士団の考え方としても、レーナ・ハーシュトレイ騎士爵の判断を尊重したい。騎士達からも、リータ国はハーシュトレイ騎士爵の話を聞いていただろうに、なぜ侵略や国力が大きく削がれたといったような発言をしたのだろうか」
オルガ国第三王子は、静かに話し、リータ国王の方を見る。
「レーナ・ハーシュトレイ騎士の指揮や活躍は十分承知の上でございます。そもそも、我々は同盟国と言えど、違う国ではございませんか。強い騎士団を持っていたハーシュトレイ王国が崩れた今、同盟国以外からの侵攻を受ければ、どの国が率先して戦うのでしょう。リータ国としては、それを恐れ、防衛の為に兵器の数や強い騎士団を保持したいと思うことは自然ではないでしょうか」
言い訳にしか聞こえないが、事実でもある。リータ国はこの場で侵略の大義名分を得たいのだろうということは、事前に予測しているが、どこから切り込んでくるのだろうか。
その時、我慢の限界に達したエヴァーニ国王が、椅子からがたんと大きな音を立てて立ち上がった。他国も、エヴァーニ王国の面々も驚き、動けずにいる。各国の護衛たちは壁際に控えているが、剣に手を掛ける動作をした。
「だからね!リータ国王、侵攻して来るの!しないの!どっちか聞いているんだよ!本題からと言ったのは君達だよね、どうして一番聞きたいことを答えないんだい!」
ファブリツィオはまじかよと呟いた。宰相も王女もポカンとしているが、リータ国は答えを迫られた結果となった。
リータ国宰相が、立ち上がって話そうとするが、エヴァーニ国王は、それを手で制した。
「私はね、リータ国王に聞いているんだよ。君じゃない」
これまでことの成り行きを見守っていたエヴァーニ国王は限界だったらしい。
国王が起立しているため、返答するリータ国王も立ち上がる。
「エヴァーニ国王、そのように取り乱さなくても」
リータ国王はエヴァーニ国王を落ち着かせようとするが、逆効果だ。
「取り乱すとかではない!そもそも、君が侵攻するのか、しないのか、うちもオルガ国も一番聞きたいことをずっと答えないからじゃないか。オルガ国裁判官長殿も、沈黙は肯定と取っていいと言っていただろう。これ以上、答えを先延ばしにするのであれば、侵攻すると取る」
突然矢面に立たされたオルガ国裁判官長に同情の目が向けられる。
しかし、リータ国王が口を開いたため、そこへ注目する。
「リータ国は、本日よりエヴァーニ王国、オルガ国への侵攻を始める。また、この旧ハーシュトレイ領にも侵攻をする。ここにいる者は皆、人質として残ってもらう」
誰しもが息を呑む。一瞬、その場の全員の呼吸が止まった。
「聞いたか!それでは、防衛戦だ!」
レーナの声が響き渡る。すると、大きな鐘の音が響き渡る。
そしてすぐ近くで爆発音が鳴った。
これに驚いているのはリータ国だ。
「まだここまでは侵攻していないはず」
という声が聞こえ、窓の近くの護衛が、外を確認する。
「花火です!空に!花火が打ち上げられています!」
ファブリツィオは、予定した通りの動きをしなくてはならない。まずは、マリアンジェラの安全確保だ。マリアンジェラの手を取り、立ち上がる。
「花火ですって」
「全く、それは聞いていない」
「ハーシュトレイでは明るいうちの花火は緊急時の連絡ですもの。空気が震えるので、耳の聞こえない者も気付くことができます」
「そういうことか。マリア、では先に王妃宮に向かおう」
エヴァーニ王国の面々が動き出そうとした時、リータ国から待ったの声が掛かる。
「防衛戦だ、花火だと。仕掛けられることは仕掛けたのかもしれないが、ここにいる者は人質だ。全員真ん中に集まれ」
リータ国騎士団長がそう言うも、誰も従わない。
「騎士達を早く中に!人質をまとめてここで監禁とする!」
リータ国の護衛が扉を開ける。もちろん、外には騎士が待機していた。しかし、護衛の顔色が変わる。
「お前達は、何者だ!?」
騎士はその護衛を押し退け、続々と入室する。そして、リータ国の面々を囲んだ。
「貴様ら!何をした!?」
リータ国王が取り乱すが、一人ずつ縄で縛られていく。騎士団長は、もう少し抵抗しても良いと思うが、数に敵わないと思ったのか、レーナの言ったように本当に騎士団長でない者だったのか、一緒に縛られている。
「ひやりとしましたが、さすがエヴァーニ国王陛下ですね。助かりました」
縛られていくリータ国を尻目に、オルガ国王太子がエヴァーニ国王に挨拶に来た。
「心臓が保たなかったからね。オルガ国の国境は大丈夫かな?」
「はい。第二王子の率いる騎士団に、レーナ・ハーシュトレイ騎士爵からも元ハーシュトレイ王国の騎士団にお声掛けをしていただきましたので」
なら良かったと言って、それぞれ自国の者と移動を始める。
「レーナ騎士団長!王宮の制圧は完了しました!」
一人の軽装の騎士がレーナへ駆け寄る。
レーナは、騎士団長でもないんだが、と言うが街の様子を聞く。
「はい、リータ国方面からと、ぐるりと回って反対側からも騎士が侵攻してきましたが、両方とも弱いようで、時間は掛からないようです」
「分かった。一応油断はしないように。両方の防衛が終われば、王宮に青の旗を掲げ、鐘と花火で知らせるように」
レーナの指示を聞き、騎士は下がっていった。
「そうだ。王宮の最上階から見えるはずだ。ニコーラにハーシュトレイの王都を見せたい。マリア達も来るか?制圧を待つだけでは暇だろう」
「レーナ様、ぜひご一緒したいですわ!王宮へは来たことがありますが、最上階には一度も行ったことがありませんもの。テオ、行きましょう?」
正直ファブリツィオは、制圧の目処がついているとはいえ、戦争が起こっている現在胃が痛くて仕方がない。しかし、景色を見て落ち着かせたい気持ちが勝り、付いて行くことにした。
「レーナ、ここは最上階というか、屋上と言うのではないだろうか」
ファブリツィオはニコーラの指摘に激しく同意する。着いた場所は王宮の屋上だった。今は赤い旗が掲げられている。
「赤い旗は緊急時の知らせなの。一般人は地下室や丈夫な建物の中に、騎士や、騎士の経験がある者、腕に自信のある者は広場に集まるようになっているわ。広場に王宮の騎士が向かって、彼等に指示を出すのよ」
街には一人も見当たらない。この王都はエヴァーニ王国の領土となったため、エヴァーニ王国の者もちらほら入っているはずだが、ハーシュトレイの者達から教えられたのだろう。
「制圧完了!全ての制圧が完了しました!」
騎士が声を上げて屋上に来た。ファブリツィオ達がいることに少し驚いたようだが、レーナへ制圧完了を伝えると、赤の旗を下ろした。
そして、青い旗に付け替え、再び掲げると、鐘が鳴り、花火が上がる。
街の中から人々が顔を出し、旗の色を確認している。
「よし、ニコーラ、私あそこに立ちたい」
レーナは屋上に取り付けられた立ち見台を指差す。
ニコーラに支えられて、立ち見台の階段を登り、街を見下ろしている。
街の人々が、レーナの方へ手を振ったり、頭を下げたりしている。レーナは帯剣していた剣を抜き、空高く掲げると、街中から歓声が上がった。青い空の下、剣は太陽の光を反射しキラリと輝いている。レーナの片目も空色に輝き、それに釣られてか分からないが、精霊もフワフワと近付いてきている。
「レーナ様、なんて美しいの!」
ファブリツィオの隣ではマリアンジェラが感動しっぱなしだった。
一行は王妃宮に向かった。マリアンジェラは、先程の感動の余韻に浸っている。
「テオ、公爵邸に戻ったら絵師を呼びましょう」
マリアンジェラは剣を掲げるレーナを絵にするつもりのようだ。確かに、神秘的というか、劇のワンシーンのようだった。
王妃宮でニコーラやレーナ達とファブリツィオ達が集まった。エヴァーニ国王一行や、オルガ国一行は別室だ。
「ところでテオ、リータ国のエヴァーニやオルガへの侵攻はすぐ止められそうなの?」
ファブリツィオは頷く。
「元々、魔獣の大量発生で騎士は減っていた。その上この旧ハーシュトレイ領とエヴァーニ王国、オルガ国と騎士を分団しているからね、人数も少ないからこちらがしっかり準備をしていれば問題はない。こちらの準備に気付けば降参する可能性も高いからね」
ファブリツィオの言葉に、チリーノが補足する。
「リータ国は、今日ここに騎士団長を来させることで、侵攻は今日ではないとアピールし、他国へ奇襲に近い形で侵攻したかったのでしょう。そちらが上手くいかなかったとしても、この場所を押さえ、各国の王族を人質にしてしまえば、侵攻が失敗しても何とかなりますからね」
しかし、そのどれもが上手く行かなかった。騎士団長が来るとはいえ、エヴァーニ王国もオルガ国も国境へ騎士団を向かわせることにした。どちらの国にも、レーナがハーシュトレイ王国の元騎士を集めて派遣した。そしてこの旧ハーシュトレイ王宮にも、元騎士を忍ばせ、街にも国々の要人が集まるから何かあるかもという噂を流しておいた。保険で、傭兵団も引き入れているが、彼らの口は軽い。噂でも信憑性が高かったのだろう。
その結果、侵攻も人質を取ることもできなかったのだ。
「エーリオ、戻りました」
扉を開け、リータ国の面々の様子を見に行っていたエーリオが戻ってきた。
「どうだった。目的等は話したか?」
ファブリツィオが聞く。
「この同盟国を一つの国として、リータ国王が治めたかったようです。ハーシュトレイ王国が無くなり、国の領土が増えて税収も上がり、リータ国は豊かになった実感があったそうです。そして、ハーシュトレイ領土全てを手に入れていればと考えたようです。そこから、ハーシュトレイ領のついでに、エヴァーニ王国やオルガ国も交渉して同盟国のトップに立つという目論見だったと」
アグリアディ公爵領も、縫製工場ができたことでかなり潤っている。だからといって、ファブリツィオは他の領土を手に入れたい等とは思わないが。元々、リータ国は建国後に王家が変わっている。現国王は野心家であったのだろう。兵器の数を増やしたのも、魔獣の大量発生ではなく、国力を上げるためだった可能性が高い。
「より多くの幸せを望むのに、侵略とは愚かな考えだ。今ある土地で、効率良く利益を上げるべきなのにな」
ファブリツィオがそう呟く。その言葉を噛みしめるように、マリアンジェラは頷いている。
北の砦に辺境への派遣、そしてリータ国からの侵攻と、レーナが来てから大忙しのファブリツィオ。
ここでやっと一息、つけるかな?




