えっお前厨二病だったんか!仲間じゃんー
静かな森の奥で少年と少女が居る。
二人の周囲からは森の特有のほのかな茂みの香りが漂う。
湿気の伴った柔らかな土の上に少女が寝ている。
さて、どうしたものか…俺は今までの人生の中で1番フルスピードに頭を回転させる。
脳汁を絞り出すほど考えた結果…
俺は決めたーーー
少女をうちのメイドにしよう。
4歳児(高校生)はロリのメイドを欲していた。
いやいや、別に欲しくはないんだ。決して!
だが、
このままでは少女は飢えて天国に召されてしまう。
だから少女には暖かいスープとぐっすり眠れる家を与えないと…
だから俺は
断じてロリにメイド服を着させてデュフフしたい訳では無い。
成金の爺みたいなことを考えるクロトだが、少女にはこれしか助かる手がしかない。
この世界の人は自分の容姿と違う生物を忌み嫌っている。
故にーーー
少女はこの世界に馴染めずにおそらく
すぐ死んでしまうだろう。
だが、貴族の屋敷でかくまうことが出来れば少女の身分を詳しく調べることは難しい。
少女はゆっくりと目を覚ますのを見るとクロトはできるだけ優しく話しかけた。
「今から君に大事な話があるっ」
起き上がる少女はクロトに抱きつくとくすくす泣き出した。
いきなりの衝撃によって舌を噛んでしまうクロトは少し戸惑うと大きく息を吸い込んだ。
いい香り〜
変態行為の止まらないクロトに少女は途切れ途切れで話しかける。
「名前を教えくれますか。」
「クロトだ」
「クロト様はなぜ私の事を助けてくれたのですか?」
「君が困っていたからだよ(イケボ)」
ベタのセリフを吐き捨てながら続けて言う。
「このことは誰にも言わないで欲しい。お願い出来るかな。」
少女は少し黙って何かを考えると意志を決めるかのように俺の目を見つめ言う。
「それはこの穢れし世界に変革をもたらし、人と魔の協和をもたらすことですか?」
え?俺は一瞬少女に追いつけなかった。
さっきまでガタゴトの言葉を話していたのに急に流暢になった。
なるほど彼女もそういうお年頃なのか。
あるある。俺も一時期はそうだったな。
なんか無償に学校の帰り道で傘を振り回して騎士ごっこしたり
友達に自分の厨二病の設定のノートを読ませたりしたな。かなり引かれたが………
よし!お兄さん付き合ってやるぞ。
大きな勘違いだと知らずにクロトは大袈裟に手を掲げ挙げて口角を釣り上げると、意気揚々に述べる。
「そうだ!我こそ破滅なる混沌からやってきたぎこの慟哭や絶望の鳴り止まない世界を変えにやってきた!
そして、どんな犠牲を払ってもこの世界を変え理想郷に作り上げよう!そして俺が新世界の神となるのだ!」
一気に喋ると本当に喉が乾くな…
べろで唇を舐め回し俺はジョジョ立ちをしながら少女を見下ろす。
(まぁ…そんなに身長は変わらないが感覚的にである)
少女は見ると足元を見つめ表情がよく見えない…
ん?少々引かれたのか?
「かっこいいです!私はクロト様が世界にレクエイムを与えるまでに仕えさせてください!!」
「おう!もちろんだ!」
少女は気づかない…
少女はクロトが本気で世界に変革をもたらすと勘違いしたまま、
だがーーー
クロトはただただあの長セリフを一息で噛まずに言えて気持ちよくなっていることに…
あっそういえば俺はまだ学園生活の荷造りの準備してなかった!
俺は少女の手を引き、走り出す。
手を引かれて顔を赤らめせると
白い肌に紫紺の瞳をもつ白髪の美少女はクロトの後ろ姿を見て決意を固くする。
必ずあなたを新世界の神にしてみせます!
たとえどんな手を使っても!
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そうすると金運が上がります!!
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あと作者のモチベーションも上がります!