少女は眠らない
みんなと一緒に家に着いたらお母さんには謝ろうと思う……
私は悪くないけどお母さんにはずっと笑顔でいて欲しい。
私を先頭にし,背後のみんなは何故かむっつりした顔で無言で歩いている。
少し不気味だけど,この森では魔物が出るから,あまり気にしていなかった。
足が痛くなるほど歩くと小さな木造の家が見えてきた。
私は一瞬で理解した自分の愛しきおうちであることを!
それをしってもらいたくてみんなに自慢した。
「あれが私のおうちなの!すごいでしょ!みんなのおかげ!ありがとうなの!」
「そうなのかい,あれがそうなのか……」
メガネをかけたいかにも人の良さそうな好少年が優しい声音で言った。
「みんなにはキノコのシチューを作ってあげる!」
メガネの青年は何も言わなかった。黙ったままである。
暫くすると,ゆっくりと口を重々しく開いた。
その声は今まで聞いたことの無いドスの聞いた声だった。
「ガキを縄で縛れ……逃がすなよ。大事な金づるなんだ。」
少女はすごし呆然とした。だが誰も彼女を待たなかった。
むさ苦しいおっさんはゴツゴツした手で彼女を縛りあげたーーー
小さな木造の家でただただ心配をする母親がいる。
あの子には言いつけすぎたわ。彼がいなくなって本当に不安だった。その不安のせいであの子にも負担をかけた。あの子すぐに帰ってくるといいけど……今日はお詫びにキノコシチューを作りましょう。
そう思っていると……
ドアの開く音がした。
それから少女は見た…お母さんが必死に私を助け出し……その後囚われる姿を……
少女はその日心を捨てた。彼女にはお母さんしかいない。それを彼女は幼いながら十分承知している。
故にーーー
彼女は考え,そして正解にたどり着く……
それをすら奪い去ろうとするこの世界を!人々を!全て壊し作り替えること。
腐った世界に粛清をもたらすこと。
彼女のふたつの願いはすぐにかなった。
森に逃げ込み,意識が朦朧としていながらも彼女は1人の少年を見た。彼女を助け,敵を圧倒的な力で殺し尽くし,跡形もなく消し去った。
その姿こそが夢に見る王子の姿だった。
そして彼こそ私の願いを叶えてくれるだろう。
きっとそう……少女は願う。
これが後の世界に革命をもたらす主人公を信仰する右手であるアリス・オリビアの第1歩であった。
主人公が無双するストーリーは次の話で足したいので楽しみにしてくれると幸いです。
あと土下座と靴舐めしますのでブックマークと☆☆☆☆☆を押していただければ幸福極まりないです。
是非お願いします!!
モチベーションが上がるので!!