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一次と二次のボーダーを探せ

作者: 薄氷

『創作の世界において誰しもが人を作り出す力を所有しています』

 自分で書いたり描いたり表現したりしたもの、俗に言う一次創作物というものは作り出す作り手が「自分」なわけですから、自分が考えたものすべてが正義となるわけです。他人の意見なんてもってのほかですし、自分のやりたいようにやれるというのは当たり前ではあるのですが、一次創作物の素晴らしい点ではあります。しかしすべて良い点ばかりかと申せば話は別で良くも悪くも「一から」その人なり設定なりを練っていかなければいけません。そういう点では二次創作物というものは完成されたものに手を加えていくものなので、一次創作物に比べての完成にかかる労力は低い場合が多いです。


 例えるならば寿司を作るときに一から作る場合と、ある程度完成されたものを使用する場合を考えてみてください。ある程度完成されたものの過程は「酢飯」と「寿司ネタ」とした場合に、一から寿司を作る場合には「酢飯」を作るための工程にいろいろなものが必要になりますよね。白米であったりすし酢、さらに言うと酢飯を冷ますためのうちわであったり、本格的な場合は桶なんてものも使用するかもしれませんね。つまり、「酢飯」でも一から作り出すためには多くの物を準備したり、作るための時間をかけなければいけません。

 同じように、「寿司ネタ」の場合を考えてみましょう。完成されたものはもう握れる状態のものがほとんどでしょう。しかしこれを一から用意するときには、それぞれの切り身を買ってきて切るなどして握れる状態にする必要があります。卵なんかをネタにする場合には卵焼きを作るなんて工程も入るかもしれませんね。

 こんなことを書いているといかにも完成品を用意した方が良いのではという意見が多く出てしまうので、一から用意することの利点を言います。それは「加減も何もかも自由」だという事です。こんなことは当たり前だろうとみている方の大半は思うのでしょうがそれこそが「一から」において一番大切な事だと思います。つまりどういうことか、という事をまた寿司を例とした場合に沿って書いていきます。

 まずは酢飯の場合は自分から用意したものから変更がほとんど利きません。なので酸っぱすぎたり薄すぎたりした場合の対処が難しい場合がほとんどです。

 それに対して一から酢飯を作る場合はその点の調節が自分で行うことができるので、失敗することがほとんどなく(不慣れによる調節ミスを除く)自由に味を変更できます。これは寿司ネタの場合も同じで、自分が食べたいと思うネタを多く用意することが容易に可能です。


 これが一次創作物と二次創作物のざっくりとした違いだと思います。とここまで書いてきたとしてもここまではっきりとした違いもないのが創作の世界なんだろうな、と思います。一次創作だとしても、その中に他の作品のキャラクターが登場したのならばこれは二次創作なのではと思ったり、二次創作の物でもイメージで自分で制作したものならそれは一次創作なのではと思ったりします。そこの線引きが自由なのが創作の良さなんだと思います。といっても過度に行き過ぎない自由な創作を今後もしていきたいですね。


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