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足手まといに私はなりたい

タイトルは気にしないでください

「......強いの?」

「え?弱いの?」


 いや、そんなはずはない。だって、ゴブリンの頭が一撃で潰れるぐらいだ。弱いはずがないんだ。


「......一般的には最弱の武器よ」

「え?けど、ゴブリンの頭が一撃で......」


 そばに倒れている、ゴブリンの死体を見ながら聞く。気持ち悪っ。


「ゴブリンが最弱の魔物だからよ」

「そうなのか」


 これで最弱か。人間の大人と同じぐらいの強さなんだけどな。


「一般常識よ。大人ならでも一対一なら負けないわ」

「お前、そのゴブリンに負けてなかったか?」

「うっ......あ、あれは一対二だったら......」


 けどさ、一対一の時あったよね。そのときにぱぱっとやればよかったんじゃ?そう思ったが、正直に言うと面倒くさくなったし、実際どうでもいいし言わないことにした。


「まあ、そんなことはどうでもいいんだよ」

「そんなことぉ!?私がこれから最弱のレッテルを張られていきないといけなくなりそうなのに!?」


 ミオがなにか言っているが気にしない。あと、最弱かはわからないがかなり弱いことは間違いないだろう。ゴブリンに負けていたし。


「それよりも、さっきの話だ」

「へ?」

「お金でもなんでもあげるっていったよな」

「......言ったかなぁ?」

「言ったよな、なんでもって」

「あ、あなた!」


 急にミオの顔が真っ赤になる。


「さすがに私の貞操はあげないわよ!」

「は?」


 なーにを言っているんだ?そんなものいるわけないだろ。なにか知らんが。

 俺は金がほしいんだよ。そんなナニかわからないものなんてもらっても嬉しくない。


「なんでもって言ったって限度があるわよ!」

「は?そんなものいらねぇ」

「......それはそれで、私の魅力がないみたいで......」

「何を言っているのかは聞こえないが、話の続きだ。今回の報酬は全部俺のな」


 本当は全財産を要求したかったんだが、さすがにそれだと了承してくれなさそうなので妥協した。


「くっ、けどまあ、それくらいなら......けど、今朝貸したお金は返しなさいよ」

「わかったよ」


 確か銀貨10枚だったよな。それで報酬はいくらなんだろうか。ミオに聞いても覚えてないというし......これで銀貨10枚よりも少なかったら笑えない。


 そして、俺たちはゴブリンの心臓を3つ持って帰路につくのだった。




「はい、確かにゴブリンの討伐を確認しました。それでは報酬の銀貨15枚です」

「ありがとう」


 報酬を受け取り、そのうちの10枚をミオに渡す。

 そして、手元に残るのは5枚。5枚か......この価値がどれくらいなのかは分からないがまあ、初日にすれば良い方なのではないだろうか。


「こっちこっち」


 そんなことを考えていると突然ミオの声が聞こえる。回りを確認するとその姿は冒険者ギルドの端にある食堂にあった。いつの間に移動したのだろうか。


「なんだ?」

「お腹空いたでしょ。何か食べないの?」

「食べない。お金が勿体ない」


 別に食事をとってもいいのだが、食べなくても問題ない。なら食べない。もちろん奢ってくれるのなら喜んで食べるが。


「大丈夫なの?ちゃんと食べないからそんなガリガリなんだよ」

「大丈夫だ。俺の主食は空気の霞だ」

「......何その冗談。面白くないんだけど。まさか、お金がないの?」

「なんだ、奢ってくれるのか」


 もう大歓迎だ。どんどん奢ってくれ。


「ごめんね。私もお金に余裕はないから」


 なんだよ。期待させやがって。


「それで話は変わるけど明日はどうする?」

「は?」


 どうやらミオのなかではすでに共に行動することが決まっているようだった。

 誰がこんな足手まといと共に行動するか!

ブックマークや評価よろしくお願いします。お願いします。大事なことなので二回言いました。

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