女子だってやめるわ!
派遣男子が辞めやすいと書いてきましたが、女子派遣も思っているはず。
私らだって辞めるわ!
そりゃあ、そうです。
派遣が安く、そして不安定に使われているといった事実は男女の派遣が共有する事実。
そして、男女の派遣がともに「辞めやすい理由」を手にしていることも事実なのです。
それは派遣だから辞めてもしょうがないという世間の理解(?)と似たような条件の仕事をいくらでもゲットできるということ。
まず、正社員で辞めたことを考えましょう。
世間は、このご時世になぜ?もったいない、といった感じで追及をはじめます。
そして、よほどの事情がなければ、「そんなことで・・・」と退職者を白い目で凝視。
これが世間の反応なのか・・・
退職者はここで初めて、実際に仕事を辞めたら世間はどれぐらい厳しい目、冷たい目で会社を辞めた人のことを見るのかを知ることになります。
派遣にはこれがありません。
世間もハンパ者として諦めてくれているし、派遣だったら都合よくむちゃくちゃに扱われることもあるだろうし仕方ないよねといった目を向けてきます。
要するに放置されているのですが、厳しい目にもさらされない。
これはある意味ラッキー。
しょうがないな、また辞めてと言われるかもしれませんが、道化を装って、笑って流すしか仕方ない。
じゃあ、安く搾取され続けたらいいんですか?コスパのいい派遣は会社が切ってくれないから自分で辞めるしかないんです!なんて切り返したら大変なことになります。
「いたらない自分ですみません」
思ってなくても、この姿勢を貫くしかない。
世間とは、かくもやっかいなものなのです。
もう一つの辞めやすい理由のほうが重要なのです。それは、同じような条件でいつでも簡単に仕事をスライドすることができるということ。
中年正社員の場合、男だろうが女だろうが、転職すればまず間違いなく百万以上は給料が下がります。
2割ぐらいの人は収入を維持できるかもしれないが、大半の人はこうなる。百万以上となると結構インパクトあります。月に8万以上だからね。
でも、百万ぐらいで収まったらいいほうだと思います。
実際はこんなものでは済まない。
しかし、派遣の場合は事情が大きくことなります。
人にもよりますが、仕事を辞めても、二か月も転職活動すれば同じような条件の会社にひっかかります(今だったら二か月もかからないでしょう)。
派遣ってそういうものなんです。
大きく条件があがることもなければ、下がることもない。時給にして50円とか100円変わるぐらい。
それも、あってないようなもの。
しかも、上がる可能性も高い。
時給だけでは語れない部分も大きいです。
残業の多い居心地の良い楽な職場にあたれば、時給が100円下がったぐらい全く影響しないし。
むしろ時給はさがっても、月給はあがったりします(これは良く起こることなので、派遣社員は仕事を探すときに注意しましょう)。
交通費は大半の職場で出ませんが、出る職場もある。
昼食がタダなんて会社もあるので、時給のわずかな多寡だけでは、収入面を語ることはできません。
つまり、気になるほど待遇が変化したりしないってこと。
月に8万円収入が落ちるなんてことは、正社員では当たり前に起こっても、派遣社員ではなかなか起こらないことなんです(個人差はあります)。
こんなふうに収入ががくんと落ちることがなく、辞めたら生活をかなり大幅に見直さなければならないなんてことも生じないので(派遣社員は不安定な我が身を知っているので、もともと派手な生活なんてしてないはず)、派遣社員は辞めやすいのです。