派遣男子が辞めやすい理由(その2)
派遣男子が派遣女子よりも辞めやすい大きな理由がもうひとつあります。
それは仕事に対する考え方。
女子の場合、仕事に満足感を得られない場合は、結婚など他に逃げ道を探すと思います。
しかし、男にはこの選択肢がない。
男の場合は、「とにかく何がなんでも一生働く、生活の中心は仕事」という考えが刷り込まれているので、満足を得られない仕事に就いた場合の苦悩が女子より深いのです。
男はやっぱり仕事だよね。
この呪縛ね。この呪いが結構エグイ。本人もこれで人知れず苦悩し、周囲からもこの姿勢を強要されるので、二倍苦しい。
二倍~、二倍~。
そんな相撲取りのCMがありましたね。
二倍~、二倍~じゃないよ。今は大変な時代になったんだよ。
女子でも仕事に重きを置いて人生を考えている人もいるでしょうが、こんな世知辛い時代にそんな女子はどんどん減っています。
いい大学を出て、キャリアを積んでいく女性ならともかく、派遣女子にはこういった考えの人はほとんどいない。
居たとしても考えは日々のつらさによって変わっていくでしょう。「やっぱり結婚か」ってな感じで。それが正しいと思います。
誰もが仕事に恵まれるわけではないので、仕事にこだわり続ける必要はない。
仕事に片思いし続けながら苦悩していかないといけない男のほうがずっと哀れです。
ま、結婚が決まるまでの腰かけか。
そう思えばこの先役に立ちそうもない仕事も苦痛に感じません。その会社独特の業務をこなしていても、それほど苦痛じゃない。
しかし、「この先の仕事」をいつもどこかで考えている男子は、「こんな仕事してても(先につながらないし)」と考えがちです。
また、先につながらないような(キャリアにならないような)くず仕事って派遣に回ってくるしね。
その会社独特の業務だったりを押し付けられる派遣ってほんとに不幸です。
そんなの一生その会社に居てもいいって保証されてる正社員のほうがやるべきことなのに、つまらないから、ミスが発生しやすいから、などの理由で派遣に押し付けられてしまいます。
あー、馬鹿くせー、結婚に逃げてー
そんなふうに思う男子も実は増えていると思います(でも、それを実行に移せるほど、日本ってまだまださばけてないんですよね)。