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中年派遣男子のやってられない日常  作者: 中年派遣男子
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派遣男子が辞めやすい理由(その1)

時給1600円の派遣仕事があります。


一日の拘束時間は8時間。月に平均的に15時間の残業が発生します。


このお仕事の一か月の報酬を計算すると。。。


1600円×20日×8時間=¥256000


残業代が、1600円×1.25(残業代の時給)×15=¥30000


一か月の総額は¥286000になり、これが12か月続くと¥3432000(税金とか全部込みね) になります。


一人暮らしでもなんとかやっていける稼ぎです。


このお仕事は男女どちらも就くことができます。


女性が就いた場合、この年収をどう受け止めるでしょうか。


業務や就業環境にもよりますが、数字だけみるとなかなかのものだと思うのではないでしょうか。


正社員でもこれより低い女性はいっぱいいます。


つまり女としてこの稼ぎは決して恥ずかしいものではありません。少ないと引け目に感じることもあまりないでしょう。


いい大学を出ていて、周囲の同性の友達がめちゃくちゃ稼いでるとかだとまた別ですが。


さて、この仕事に男が就いた場合、この稼ぎをどうとらえるでしょうか。


少ないと感じる人がほとんどだと思います。


例えば25歳でこの派遣仕事についた場合は、それほど苦痛に感じない金額だと思うのですが、35歳の男がこの仕事に就いたとすると、やはり周囲の同年代の男性に比べてこの数字は低い。


真面目にやってきた人に対しての報酬だとすると低すぎる。


社会で暴走したくなるのもわかる数字です。


せめてあと50万円は欲しいよね。


ここで100万円といえない自分はすっかり悪い状態にならされてますね。


低ーい幸せでも幸せとかんじなければやってられない日常を長く送ることによって、理想がほんとに低くなっているのがわかる。悲しい。


それはともかく、こんなふうにして同じ給与をもらっていても派遣男女の収入への感じ方は大きく違うのです。


満足を得やすい女子と、不満を抱きやすい男子。


男のほうが収入が多くなきゃおかしいって考えももう古いのかもしれませんが、結局そういったスタンダードは崩れてないので、こんなふうな思考回路になるのも仕方ない。


というわけで、同じ収入を得ていても給与に満足感を得づらい派遣男子は派遣女子よりも辞めていく可能性がぐっと高いのでした。


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