表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中年派遣男子のやってられない日常  作者: 中年派遣男子
26/42

日本ってこんな国になっちゃったの?

「日本ってこんな国になっちゃったの?」


表現はちょっと違ったかもしれないけど、テレビでピーコさん(おすぎさんだったかな?)がそんなふうにおっしゃってました。


駅前で配布される令和の号外に人々が群がり、ひったくるようにして号外をとっていたテレビの映像を見て、そう思ったそうです。


確かに。言われてみれば、日本って二十年前はあんなに号外を奪い合うみたいな風景ってなかったような気がする。


みんな、もっと静かに「ちょうだい・・・(もらったら)ありがとう」みたいな様子だった。


ただでモノを貰うってことに対して、もっとそれらしい態度があったよね。


それが今や・・・見てるこっちも麻痺してて、別に普通のこととして受け取ってたけど、荒んだよね~、この数十年で。


ああいった風景を見ると、号外を見たいんじゃなくて、あとでネットで売ったりするんだろうなと思ってしまう。


そう思ってしまうこっちがさもしいのか、それとも、タダだから貰わないと損(あわよくばネットで売れる!)みたいな感じで号外を奪い合う人々が意地汚いのか・・・両方か。


極論かもしれないけど、将来に対する不安とか、お金が思ったように稼げないとか(思ったようにというか、頑張った分もらえない、頑張っても入ってこないところが問題)、そういったことで人の心って変わっていったような気がする。


とにかく(自分も含め)余裕がなくなった。


年をとったら、「まあまあ」といった感じでいろんなことを鷹揚に流せるというか、大らかに対処したかったのに、現実は逆。


年をとればとるほど、追い詰められて、キリキリしてる感じ。だって年をとればとったほど、お金を稼ぐのがどんどん厳しくなっていくし。


この余裕のなさって、要するに経済的な余裕の無さからきてるんだよね。なんでもかんでもそれにこじつけちゃいかんけど、やっぱりお金があって、将来不安とかなかったら、他人や日常の出来事に対してもっと寛大になれたりすると思う。


自分が弱い立場(非正規だしね)で、常に自転車操業って生活をしていると、余裕かまして笑っていられなくなる。


情けないかもしれないけど、同じようにキリキリ生きてる人を見ると、そうなるよねえとは思うけど、「これまでの努力が足りなかっただけじゃん」と笑いとばす気には到底なれない。


でも、今は世間からこぼれた人に世の中はほんとに厳しい。


こんなことを引き合いに出すのは間違ってるかもしれないけど、例の事件の後の「死ぬなら一人で死ね」の声の大きさには驚いた。


優秀でない人間(生産性が高くない人間?)に対して、世の中はこんなに辛辣なのかとちょっと怖くなった(自分を優秀とも思えないし)。


犯罪や事件を起こさなくても、優秀でない人間を激しく攻撃する世のなかになっていくんじゃないかと、悪い想像が膨らんだ。


優秀かそうでないかというより、犯罪を起こすかどうかのほうが問題なんだよと言われるかもしれないけど(まあ、実際そうなんだけど)、その根っこの問題はここだと思う。


もちろんいけないことをした、許されないことをしたっていうのはわかるんだけど、昔の日本なら、あんな大合唱は起こらなかったと思う。


ネットが発達したから、みんなの声が表層化しやすいだけで、昔からネットがあれば同じことが起こっていたのかな?


こんなふうに弱者に容赦ない時代だからあんな事件が起きるのか、こんな時代だから弱者も激しい行動に出るのか(弱者って言い方も違うなと思いながら書いてます)・・・


結局どっちもなんだろうけど、ネットが発達したことで事件の詳細がわかりやすくなったのはいいけど、事件後の後味の悪さが確実に増幅されやすくなったのは残念に思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ