抜け出すために頑張る件~
短めですがー
牢屋の中パシンパシンと音が鳴る──
手錠をかけられている手で自分の足を殴っているだけだが。
今やってるのはスキルの取得とスキルのレベルアップ。
取得はlv1なら簡単なんだ、まぁ経験値取得上昇があるからかもしれないが。
殴打を手に入れてそれも使ってる。
あと吸収を使って衝撃を消している、
魔力回復速度上昇もあってか魔力が減っている感じはしない。
目に力を込め燃えろ! と想像すれば魔眼、しかし火はほんとに小さい。
自由な足を使い壁を蹴ると足蹴。
思考をしていると高速思考、並列思考。
なんかヌルゲーに思えてくるがlvは低い為使えない。
なのでlv上げってわけだ。
けっこうな量のスキルが手に入るからステータスではスキルlv低いのをスキル欄の下に、
と思ったらそうなってくれたこれは楽だ。
続けること数時間──
入口の方から音がしたので殴るのをやめると食事らしい。
意外と普通の食事、手錠のままでも食えないことはないか...
ものを入れるようのドア? を開き食事を入れてくれる。
どうやらスプーンとフォークらしい、慣れないがまぁいいか。
出て行ったのを確認してからぱぱっと食べる。
俺が殺されるのか知らないが早めにレベルを上げといた方がいい。
今の状態でも光魔法を使えば出れるが出るのはレベルを上げてからの方がいい。
ってことでまたレベル上げ。
3日目、変わらん生活を送ってきた。
でもそろそろなんかあるよなって思ったら案の定。
兵士さんが沢山くるわけですよ。
んで俺を連れ出す、まだだな、もうちょい出てからか。
俺を処刑室で殺すみたい。
武器有りそうだし入っていいか。
中には...ギロチンや縄や...剣があるわ、貰ってこう。
椅子に縛られた、剣で殺すみたいだ、経験値の為かなー。
切られる瞬間、光魔法で縄を切り剣を抑え持ってるやつの手を叩き剣を奪い取る。
兵士は7人、逃げる様子はなさそう──と、楽そうで何より。
襲いかかってくる兵士を切る、あっさりいくな、剣術レベル高いのと、剣がいいのか。
4.5.6...7と、終わった。
レベルが上がったみたいだがとりあえず放置だな。
光魔法、光学迷彩で姿を見えなくする。
ちなみに光魔法持ってるからって何でもできるわけじゃない、
レベルが高く、そしてイメージがあるからだ。
では脱出しますか。
正直ドアを探すのも面倒なので壁を斬るか。
ドアを出て、真正面の壁を斬ろう...と、城なら、宝あるかもな。
やっぱ待った、宝持ってこう。
金がないと普通の生活できないからな。
ってことで探索。
光魔法で壁を透視したから意外と楽チン。
宝が見えた部屋に行き──ってこれドアみえないわ。
隠しドア? まぁ面倒だし斬る。
中に入って最初はバッグを探す、アイテムバックはテンプレだろ...とあった。
あとは中広そうなので宝をありったけ持ってく、てか全部入った。
入ったなら何故宝出してるんだ?とも思ったが見栄かなーって納得。
取り敢えず出ますか。
で、壁を斬って外へ。
んんー、外はいい空気だな。
異世界生活中初外だわ。
中世ヨーロッパっぽい町並みで、結構賑やか。
本当に王はなんなんかな、固有スキル読めないだけであの変わりよう。
取り敢えず宝の中に金貨はあったので生活は大丈夫。
あと冒険者ギルドと、宿、武器防具屋に、生活用品店か。
生憎全部バックに入りそう。
まずは生活、次武器防具、その次ギルドでいいな。
生活用品店、購入したのは、
テント一人用
携帯食料100日分
水筒
光の魔道具、魔石を入れる場所があり光る、魔石の説明は後に。
寝袋
パジャマ
歯磨きセット
ナイフ
などなど。
んで次は武器屋。
投げナイフ×30
切れ味の良い剣、これは予備。
でおっけー。
防具屋。
重いのは嫌だがギルド入るのに丸腰もあれなんで軽鎧。
あと黒いローブ、黒指ぬきグローブ、黒い靴、黒いズボン。
黒づくしだが目立ちにくいよな、ならよし。
準備は終わったんでギルド。
その前に魔石。
魔石は魔物が体内に持っている石で、その魔物の強さに比例して、
色が黒くなる、黒いほど魔力がこもっている、大きさは魔力と関係ない。
大きい魔物は大きく黒いのを落としやすいが、大きいため用途は限られる。
小さくて黒いのなんて滅多にない。
ってかんじだ。
んでギルドだ。
真正面はカウンターで、左は依頼等の場所かな。
右側もカウンターだがあの感じだと解体とかかな?
まぁ真正面でいいな。
~~と色々あり登録完了。
カードを作ってもらった、ランクはFスタート。
鑑定の道具は無いっぽくて、自己申告、強く書きすぎると危ないらしいが、
弱く書いても良いよね。
でこれ。
rank,F ユースケ サトー lv24
剣術lv30 体力回復速度上昇lv30
これで登録完了、依頼はあちらでお受けくださいと。
今日は依頼を受けないので帰る。
テンプレに絡まれないといいな~...。
「おい!」
あーあー、何も聞こえない!
「お前だよ ! 黒髪の坊主!」
肩を掴まれたので振り返る。
巨体、口からは酒の匂いがしており臭い、背中には大剣を2本かけている。
大剣二刀流か?
「お前みたいな坊主はギルドに向いてねぇ、さっさと金を置いて帰るんだな!」
うん、最初の方だけまともだと思ってた、駄目だわ。
周りの声を聞くにあいつはそういう事を何回かやってるらしい、rankCの『初心者狩り』だ。
rankCっていったらそこそこなんだけどな、なぜそんなことをするかね。
「僕は貴方に金を渡す気は無いので、なんなら決闘しましょうか? 勿論ここではありませんが」
ギルドはそういうのに関わらない、するならいいのだ。
てかここでやっといた方が楽、あとからだと面倒。
「よしいいだろう! 決闘だ、場所は訓練場でいいな」
訓練場について行く、他の人も来るようだ、あまりに酷かったら呼びに行くとか、いや、治療かなー?
着いたので入り、観客は観客席にいく。
なにげ酔っ払いとかも観客にいる、見て楽しい奴もいるんだな。
「ルールは殺しても仕方なし、だが瀕死でも負けでいい、勝ったら相手のものはすべて自分のものでいいか?」
「まぁ俺が持ってるものの方が価値高いんだけどな、いいよ、お前は弱そうだから」
挑発しただけで切れる。
「ッ! 餓鬼が!」
開始の合図もなしにあいつは切りかかりに来る。
流石rankCと言うべきか、結構素早いな。
俺はその場に突っ立ったままだ。
「ふんっ、威勢が良いだけか!」
俺に向かって、2本の刃が...。
いや、俺に当たった瞬間に2本の刃は止まる。
「なにっ!?」
俺が避け無かったのはこの為、『吸収』出来るからだ。
この程度なら吸収可能、まぁ魔力は結構使うが、すぐに回復するしな。
「じゃあな」
殺すのはあれかな? と思い剣の腹で全力で頭を叩く。
今の俺の力なら気絶するくらい、死にはしない。
こいつの軽鎧はサイズ合わなそうかな、いや、これサイズ調整付きの強いやつだわ、洗って使おう。
大剣も意外といいやつみたい、どっちも貰う。
あとはネックレスとか根こそぎとって終わり。
そうだな、ダンジョン産の武器かな、こいつのは。
ダンジョンもいずれはいくか。