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お陰様でくーぴーたん  作者: 稲村正輝
第1章 「黎明」
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第57話 「救済者の要石」

学長はガスマスクを装着しただけではもの足りず、俺に学長室から一旦退室するよう指示を出してきた。何て無礼な奴だ。わざわざ長い道のりを時には犯罪を犯してまで命からがら来てやったというのに、パツキン娘を使って俺を罠に貶めようとしたこの男がこんな態度だ。

俺は心底腹が立ったため、またギャル男のことを思い出した。ギャル男はことごとく俺に対して腹を立たせるだけの存在でしかない。ギャル男とは字のごとくギャルの男版であり、ギャルというものが存在しなければギャル男も存在しなかったことになる。ギャル男とはギャルありきの存在なのだ。うんこがこの世に無ければ「ふんころがし」は存在し得なかったわけであり、当初「ふんころがし」が芸名であったダンカンがその良い例である。所詮、ギャル男とはその程度のカス野郎なのだ。


実際、自転車に乗りながら携帯電話でメールを見たりしてる奴らの大半がギャル男かギャル男と何らかの関係がある人間であることは、オリコンランキング集計係ではない俺であっても容易に判別がつく。あと、道端に唾や痰を吐き散らす行為は、まさにギャル男ならではといった行為である。俺もたまにはするが、こいつらの唾や痰を吐く行為は非常に悪質である。お前もするのであればギャル男と一緒じゃないか!と目くじらを立てて我が物顔で俺に迫ってくる輩もいるかもしれないが、そもそも俺の唾吐きとギャル男の唾吐きでは、傍から見ると同じように見えて全く違うのであり、格好良く言うと、似て非なるものなのである。

俺が唾や痰を吐くのは、あくまで喉が気持ち悪いからであり、しごく自然的な行為であるし、非常に合理的である。よくよく考えてみると良い。唾や痰と道路、どちらが自然なものなのかを。道路なんかはひねくれた人間が無理矢理無いものをさも有るかのように作り出したものであり、唾や痰を吐いたとしても、そこに道路があるのが悪いの一言で論破できてしまう。しかし、ギャル男の唾吐きは、俺とは全く違うのだ。あいつらの唾や痰を吐く行為というのは、俺の自然的な行為とは違っていて、ただたんに格好付けるためだけに吐いているのである。どれだけ遠くへ飛ばせるか、どれだけ音を立てて吐けるか。それらを総括すると、どれだけ周りの注目度を浴びれるか。これがギャル男であり、まさにギャル男ならでは!と唸らずにはいられないのである。

そう考えると、ギャル男は無理矢理、唾や痰を喉の奥から捻り出し、不自然という名の道路に不自然という名の唾吐きをおこなっているということになる。そこから違うということからして、俺とギャル男は根本的に人間性が違うわけである。


恋愛ドラマなんかで男が女を抱き締めて、

「もう君を離さない」

なんていう台詞を吐いたりするのをよく見かけるが、絶対に数分後には離している。こんな嘘を付くくらいなら、

「五分後に君を離すぞ」

と言って有言実行した方が、この男は将来的にも見込みがあるし、そのうち立派な髭も生えてくるだろうと女やその家族に思われるに決まっている。ギャル男はそういうことがまったくもって理解できていないどうしようもない馬鹿者なのである。こういう馬鹿者には、やはり死んでもらうしかない。生きていたところで誰も得をしないし、それどころか国家レベルで損をする。尖閣諸島を特定アジアに狙われているのも、結局はギャル男のせいであるし、韓国の慰安婦問題についても同様のことが言える。ギャル男を抹殺すれば、日本の外交もうまくいくし、世の中も平和になって景気もうなぎ登りになり、その結果、国民の所得が増えて消費も増え、経済の歯車が回りだす。そこまで解っているというのに、政府は一向にギャル男対策をしないのだ。

俺はやはり政治家になるべきなのだろうか。そうとなれば、いち早く政治家になるための勉強をしなければならないし、国家をこの一大事から救うためにも、俺が選挙で勝つための準備をしなければなるまい!

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