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貧弱少年は剣聖に憧れる  作者: 月笠
第1章 風の剣帝
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森とゴブゴブ

冒険者ギルドを出た俺は、改めて依頼書に目を通す。


「依頼書を見る限り、ゴブリンが出るのはこの国の周辺か。とりあえず街道にでてみるか」


俺はとりあえず国の外に出ることを決めると入り口の門へと向かう。

入り口に着くと、昨日も検問をしていた人に出会う。


「お疲れ様です」


俺は警備の人に労いの言葉をかける。


「おお、ありがとうって‥昨日の少年じゃないか。もう、ここをでるのか?」


すると警備の人は俺がこの国をでるのか勘違いしたのかそんなことを聞いてきた。


「さすがにまだ出ませんよ。今日は依頼で、ゴブリン退治です」


俺は依頼を受けたことを伝える。


「そういえば、冒険者になるなんて言っていたな。すると今日が初依頼ってことか。とりあえず規則なんで、ギルドプレートを見せてくれ」


そういうと警備の人はそういうと俺のギルド証を確認する。国に出入りするには証人か検問を受けた後に貰える通行許可証を確認する必要があるらしい。(ギルドプレートには通行許可証の役割も持っている)


「よし、これで大丈夫だ。面倒だと思うが帰りも同じようにギルドプレートを見せるか私を通してくれ、警備のトグサと言えばわかるはずだ」


「わかりました。それじゃあ、行ってきます」


そして俺は依頼に向けて出発した。






王国を出た俺はしばらく整備された道を歩く。やはり王国に近いだけあって、依頼帰りの冒険者や商人の馬車がちらほらみえる。


「人が多いなぁ。やっぱりこういう人が多い道とかには魔物は出ないのか?ゲームなら王国とか出たらすぐに魔物とか遭遇すんのにな」


そんなことを言いつつ俺はしばらく歩いていくと王国から少し離れたところにいかにもゲームとかにありそうな森を見つけた。


「いかにも初期ダンジョンにありそうな森だなぁ。なんか怪しげだけど行ってみるか」


どうせどこに行けばいいのかわからないので俺は森に入ることにした。





「しっかし、どうせならどこに出るとか教えてくれればいいのに」


俺は依頼書に対して愚痴を吐きながら森を歩く。

森なんだから少し気を張れよと思うかもしれないが、師匠と一緒にいた山に比べればなんてことはなかった。


そうしてしばらく森を歩くと目の前に緑の体色をした魔物が現れる。


「グギャギャ」

「グギャ」

「グギャギャ」



俺はすぐにその魔物に視点を合わせステータスをみると


名前 : コブリン


Lv3


HP25/25


MP 10/10


攻撃力 : 20


防御力 : 25


素早さ : 30


命中 : 30


知力: 10


回避 : 20



待ちに待ったゴブリンだった。


(おっ!やっと出てきたか。数は三体、ちょうど依頼報告可能数か)


そんな事を考えながら俺は刀を抜き構える。


「「「グギャギャギャー!」」」


俺が武器を構えたのをみて敵と認識したのか、コブリンが一斉に襲いかかってくる。


「無の型【夕霧】」


俺はゴブリン達の動きに合わせて身体をズラして攻撃を回避する。


「「「グギャ⁉︎」」」


ゴブリン達は躱されたことに驚いた声を出す。


「甘いな‥‥無の型【桜花】!」


俺は一気に近付くと刀をふる。

コブリン達は緑の血を吹くと動かなくなる。


「ふぅ、やっぱりゴブリンとかの初期モンスターだとこんなもんか」


俺はゴブリンの死体から耳を剥ぎ取る。コブリン討伐の証に死体の一部をもっていかなきゃならないからだ。


「うわっキモいな‥‥体も緑なら血も緑なのかよ‥‥」


俺はゴブリンの死体を見ながら呟く。こうして、俺は目標を達成しギルドへ帰るはずだったのだが


「グオォォ!」


突然、森全体を震わせる咆哮がする。


「なんだ、今の!」


俺はゴブリンの耳を袋に入れ声のした方へ走る。


(あそこか!)


しばらく走ると森の開けた場所に到着する。


そこには凄まじい殺気を放つ赤色の鬼が立っていた‥‥



なんかヤバそうだね


マサル「大丈夫だろ。無の型あるし」


とか言ってるとやられるかもよ?


マサル「ま、なんとかなるさ」


そうすか‥

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