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貧弱少年は剣聖に憧れる  作者: 月笠
第1章 風の剣帝
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初依頼

晴れて冒険者になった俺は、さっそくニーナさんに依頼を受けたいと頼んだところボードからもってきてくださいと言われたのでとりあえずボードを見に行く。

ボードには沢山の紙が貼ってあった。


「これが全部依頼なんだよなぁ。Fランクはっとなになに‥‥ヒイロ草の収集、落とし物の捜索、 コボルト討伐‥‥ほんといろんなクエストがあるもんだな」


俺は様々な依頼があることに驚きながら無難なクエストを探す。


「おっ!これなんかいいんじゃないか?」


そして俺は一つの依頼を手に取る。



依頼 : ゴブリン退治


内容

王国付近のゴブリン討伐。

討伐数の上限なし

三匹から達成報告可能。


なお、ゴブリンの亜種も確認されているので注意されたし。


報酬

討伐数×銅貨二枚

亜種の場合銀貨一枚


受注可能ランク

F~



「ゴブリンならなんとかなると思うし、これにするか」


俺はこの依頼を受けることにしニーナさんがいる受付に持っていくと


「あっ‥‥依頼を決めたんですね!依頼を受理するので少し待っててください!」


とニーナさんは言うと奥へ走っていく。


「そんなに急がなくて大丈夫ですよーって聞こえてないし。あっ、転んだ。言わんこっちゃない」


案の定、ニーナさんは転んでいた。

転んだニーナさんを見ていると周りのギルド職員がニーナさんに集まってくる。

ギルド職員たちは


「大丈夫か⁉︎」

「また、派手に転んだわね〜」

「大丈夫よ!まだ傷は浅いわ!」


と次々に心配したり励ましていたりしていた。


「だっ、大丈夫です!みなさん元の持ち場戻ってください〜」


立ち上がりながら言うとすぐにまた奥へと歩いていった。


(意外と愛されてんだな。ま、あの見た目と性格だし当たり前といえば当たり前か)


その光景を見ながらそんな事を考えているとニーナさんを励ましていたギルド職員の内の一人が俺の所へ来る。


「あなたね。ニーナに依頼を持っていったのは。新人の人かしら?」


突然そんなことを聞かれる。


「はい?新人ですけど、何か不味かったですか?」


と俺が聞き返すとそのギルド職員は


「いえ、不味いとかじゃないんだけどあの子に依頼を持っていくなんて珍しいからどんな人かと思ったのよ」


と答えた。


「そんなに珍しい事なんですか?」


「ええ。あの子はギルドに入ってしばらく経つんだけど、ドジだから依頼を持ってきた人に色々やっちゃったりしてたからいつの間にか誰も持ってかなくなっちゃってね」


「そうだったんですか」


「だからなかなか仕事の経験がないから緊張して噛んだり時間かかるかもしれないから多めに見てあげてね」


「慣れない内はそんなものですし、大丈夫ですよ」


「そう言ってくれると嬉しいわ。あと一つお願いがあるんだけど、たまにでいいからニーナに依頼を持っていて欲しいのだけど大丈夫かしら?」


「それくらいなら。それに見てて癒されますから」


「癒されるって‥‥まぁ、ありがとう。ニーナの事、よろしくね」


なんてギルド職員と話をしていたらニーナさんが戻ってくる。


「あれ、キャリナさん?マサルさんと何を話していたんですか?」


俺と話をしていたのを不思議に思ったのかなにをしてたのか聞いてくる。


「別に大した事じゃないわよ〜。じゃ私はこれで」


ギルド職員もといキャリナさんはそういうと離れていった。


「なんかはぐらかされた気がしますが‥‥はっ!そんなことよりお待たせしてしまってすいません!依頼を受理しました!依頼内容はゴブリン討伐で討伐数は上限なし。この依頼は三匹から報告可能で報酬は依頼書通りです。最近、ゴブリンの亜種が確認されているので気をつけてください。以上で依頼内容の説明は終了です。お気をつけて!」


「ありがとうございます。頑張ってきます」


そう言うと俺はギルドを出て初の依頼へと向かった。



(あれ?そう言えばテンプレねぇな)


俺はこれが後々フラグになることに気付かずに‥‥



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