俺の日常
「あ、あのぅ」
「はい?」
「その、わたしと付き合ってくださいっ」
……今、何が起きてるんだ?
気のせいでなければ、俺は告白されたような気がするのだが、夢なんだろうか。
しかも、何を隠そう目の前の彼女こそ俺が密かに懸想している相手なのだ!
高校に入学してはや1ヶ月、この背の低く可愛らしい彼女は俺のマイブームである。
なにかと移り気な俺だが、始まったばかりとあってもう夢中なのだ。
朝から晩まで俺の頭の中は彼女でいっぱい。
「あの、やっぱりダメですか?」
い、いかん。彼女が心配している。もっと自分に自信を持っていいのに。
しかしここにきて俺のSっ気が出てきた。
「う~ん、そうだなぁ」「うっ」
ああ~心配そうな彼女も可愛い過ぎるよ~。彼女は俺をもっと惚れさせてどうするつもりだろう?
俺は思わず彼女に抱きつく。
「佐藤さん、俺も大好きだよ~、俺の心はもう君の物さっ!」
……………………………
「う~ん」
はっ、目が覚めた。夢だったのかよ↓素晴らしいイベントだったのに。泣けてくるよ…。
と、クラスの皆が俺の方を向いている。何故?
考えてみよう。俺は今、夢を見ていた。そして佐藤さん(夢)の告白を受け入れた。大声で。
……これはもうあれしかないんじゃないじゃないだろうか。俺は寝言でクラス中に佐藤さんへの愛の言葉を吐いた?
俺の高校生活は1ヶ月目にして終わりを告げたようだ……。
「おい、お前また寝てたのか!いい加減にしろ!
この問題の答えは?」
……どうりで注目される訳だ…。
読みにくくてすみません。一応初の小説?です。
ふと思いついた小咄を書いてみました。
これはラブコメでもないですよね(汗)