故郷とほこら~前編~
おじいちゃんのパソコン借りてやってます。
「あのさ、光竜、さっき気づいたけど、お前なんでそんなに・・・顔赤いの」
「いや、だってさ闇竜が酒飲み対決しようぜって言ったから勝負したんだけど」
※未成年の飲酒はだめだよ~♪
「お前、確か酒強かったよな?」
「うん、だけど闇竜も酒が強いみたいで、チューハイの350mlを20杯くらい飲まされたぜ」
「勝ったのは?」
「20対19で俺だ。でもまだ苦しい、二日酔いこそはなかったけど・・・今頃、寝てるだろうなぁ闇竜は・・・」
実は今日、東京から故郷の大阪へ行って闇竜が見つけたというほこらに向かっている途中だ。現在は飛行機の中。
闇竜は家がないため昨日は俺の家に泊めたんだが、話が終わって10分位、世間話をしていたんだけど・・・
なぜか闇竜が「おいお前、酒強いらしいな」的なことを言い始めたのだ。
「俺も強いから勝負しろ」って言うことになって酒飲み対決になったのだ。
さっきも言ったが、俺は勝ったけどまだ苦しい、満腹のほうの意味でだ。
飛行機の座席が離れて、13F、14Fが俺と宝多の席、C11とC12が闇竜と夏音の席だ。
「よくぶっ倒れなかったな」
「まったくだよ、親父はもっとすごいけどな、昔、親父と対決して俺がダウンしてもぴんぴんしてたからなぁ」
「お前の家系はいったい何なんだ・・・」
一方、夏音と闇竜は・・・
「うぅ、きもちわりぃ」
「大丈夫?エチケット袋持ってきてるよ」
「ありがとう、光竜はもう怪物だな」
「光竜はお酒強いどころじゃないからねぇ。」
「光竜のお父さんはもっとすごいよ」
「は?」
「だって、光竜、お父さんと酒飲み対決を引っ越す前にやったんだけど、光竜は30杯くらいでダウンしたんだけど、お父さんは50杯飲んでやっと赤くなり始めただけだからねぇ」
「あいつの家系はどうなってんだ」
「あんたも馬鹿ねぇ、対決して二日酔いするなんて」
「くそ~俺も強いのに」
「19杯も飲んだんでしょ、お酒は強いと思うよ、光竜が異常なだけよ」
「そうだよな」
それから2時間後
ピーンポーンパーン
「もうすぐ関空に着陸します。」
「シートベルトを着用してください」
「なんて適当なアナウンス・・・」
「見て見ぬフリをしてやれ、面倒くさいんだろう」
「うん、わかったよ」
そして、関西国○空港に着いた一行はバスに乗った。
バスの中では特に何も起こらなかった。
そして、13時20分、駅へとついた。
「あぁ~もう疲れちゃった」
「電車の中で寝ればいいさ」
「そういや、闇竜、まだ二日酔い治らないんだな」
「うん、気持ち悪いよぉ」
「待合室で寝ておけば?」
「うん、わかったよ」
「ま、放置していくけどね」
「寝てたまるか!!」
「お前、いじられる側なのにいじるのもうまいよな」
「え、そう?いや~それほどでも~」
「いや、褒めてねぇから」
「あれ?このフレーズ前にもあったような・・・」
「あ、電車来たわよ」
「お、来た来た」
「あ~れ?闇竜君は何でそんなに顔が赤いのかなぁ~?」
「あれれ~~~」
「光竜、お前いつか呪い殺してやるからな」
「ま、まあまあ、とりあえず乗ろうよ」
「闇竜が光竜を呪い殺したら私が闇竜を呪い殺すから」
「「あの、黒いオーラが出てますよ?夏音さん・・・」」
「光竜まで怖がらせてるよ・・・」
そして・・・3時間後・・・
「「「おぉ~」」」
「なんか春に出て行ったばっかりなのになっつかしい~」
「ひとまず宝多の家に向かうか」
「あれ?何で宝多ん家なんだ?」
「あ、闇竜は知らないのか、宝多の家は老舗旅館なんだよ」
「有名な観光スポットになってるのよ」
「へ~そうなんだ?」
「あれ?宝多の家ってそこまで有名だったっけ?」
「そういや、光竜は漫画としか読まなかったわね」
「俺は漫画以外にも読んでるぞ」
「エロ本だろ?」
「普通の雑誌も読んでるっつうの!」
「あのさ、エロ方面の話はダメって言ったわよね?」
「「あ」」
「?」
「この・・・変態どもがぁああああ」
「「ぎゃあああああ」」
「ぎゃああああ俺もかよぉ~~!?」
「ふんだ」
エロ本っていっただけでもアウトなのか・・・
まぁ、そんなこんなで宝多の家に着きました。
宝多がチャイムを鳴らした。
ピーンポーン
「あら~~宝多ちゃんおかえり~~~」
「久しぶりだなぁ宝多」
「やめろよ!」
宝多の両親はびっくりするほど宝多が大好きだ。
「で、何で連絡もなしに帰ってきたの?」
「いや、ちょっと調査することがあって・・・」
「それから光竜と夏音と闇竜ってやつも連れてきた」
「あらぁ光竜君に夏音ちゃん!」
「久しぶりだな」
「お久しぶりです」
「ご無沙汰しています」
「どうも、竜鹿闇竜です」
「こんにちは」
「ところで息子よ、何の調査をしに来たんだい?」
「あぁ、ほこらの事で」
「何!?」
「何でなの?宝多?」
「光竜と闇竜の神話についてちょっと調べたくて・・・」
「なんで?」
「実は・・・」
「待て、後は俺から話す」
「光竜君・・・何でなの?」
「闇竜、見せるぞ」
「ちょ、いきなり振るなよ」
俺と、闇竜は召喚石をかばんから出した。
「出て来い、ヴァルムング」
「現れよ、ヴァルジンガ」
「うがぁぁぁぁ」
「うごぉぉぉぉ」
「おぉ我が主と闇竜ではないか」
「1日だけだが久しいな」
「「お前ら素で話すなよ・・・」」
「ま、こんな感じです」
「うそ・・・」
「神話の2匹じゃないか」
「なぜ持っているの?」
「俺は、引っ越したときにこいつの召喚石が荷物に紛れ込んでいました」
「俺は夏休みにこの山奥のほこらに行ったらなんか声が聞こえてきて、ほこらを見たら黒く光った召喚石があったんでそれを取りました」
「闇竜君、よくほこらのところに行けたわね、ほこらに行く道中はドラゴンの吹き溜まりよ」
「「「え?ドラゴンってフィールドにしかいないんじゃあ・・・」」」
「何言ってるの?ドラゴンは現実世界にもいるのよ」
「しかもバーチャル世界より現実世界のほうがドラゴンは多いしね」
「「マジかぁ~~~~~~~~~~」」
「そうだったんですか」
「え?知らなかったの?」
「ま、とにかく、これが理由です」
「なるほどね・・・」
「まぁ、とにかく、もう夕方5時だし、今から山に登るのは危険だわ、今日は泊まっていきなさい」
「2泊していくな」
「おう!ゆっくりしてけぇ」
「「「はい、2日間よろしくお願いします」」」
今日はもう遅いので明日に行動実行することになった。
「朝10時になったら山を登るぞ、いいな」
「「おう!」」
「うん!」
闇竜の二日酔いは電車に乗ってるときに治りました。
その理由は番外編で・・・
お久しぶりです
やっと書くことが出来ました、またかなり放置されると思いますが、出来る限り都合をあわせて書いていきたいと思います
あ、あと、次は後編ではなく、中編として、1日目の旅館の中での話を予定しています
それでは、失礼します