光竜(くりゅう)と闇竜(あんり)
2話目です。
ワケあっておじいちゃんのパソコンでやってるのでキーボードの扱いがまったくなれない日々を送っています^□^;
「ふむふむ、なるほど・・・」
「そんな感じです、先生、知ってますか?」
「確かに、大阪の山奥には竜がいるということは都会でも時々耳にするからね」
「あのさ、光竜」
「なに?宝多?」
「俺らが話ししてんのにドラゴンPCいじんな!!!!」
「え?いいじゃん、聖竜のプロフィールを見てるだけじゃないぞ」
「何見てんだよ?」
「お前が好きそうなやつ」
ささっ
バカだった。
「嘘ついてんじゃね~~~」
「だまされるのが悪い。どうせ、エロ方面のことだと思ったんだろ」
「な、なんのことかな~~~」
「とぼけやがった」
「先生があきれてるじゃない!」
「ははは、いいよ、竜断、続けて、見てて楽しいから」
「先生・・・ごめんごめんご~~」
「謝る気ないだろ!!!!」
「あ、もうこんな時間か・・・じゃ帰るよ」
「すいません先生、そそっかしくて」
「いいよ、別に、楽しかったし、いい話も聞けたしね」
「さようなら」
「また明日、学校で」
「あ、そのことだが鬼龍、明日から1週間、学校休みになるんだよ」
「え!?そうなの!?」
「え、宝多、知らなかったの?」
「え?光竜、知ってたの?」
「何考えてんのよ、知らないのあんただけよ?」
「マジかーーーーー」
「俺が夏音に教えた」
「俺にも教えろよ!!!」
「言ったじゃんさっき、話にのめりこみすぎ」
「ちっくしょ~~~~」
「ははは、じゃ、帰るよ」
「あ、はいさようなら」
「また明日~~」
「話が終わらないでしょ!!!」
「話が終わらんだろうが!!!」
ベシッ
宝多の頭から結構鈍い音が鳴った。
「で、光竜、何を調べてたんだ?」
「見てなかったのかよ・・・ま、いいよ、それより見ろよこれ」
「どれどれ?・・・え!?嘘っ!?」
「え?何?・・・嘘っ、ちょ、何これ!?」
「さっき、の先生の「いい話が聞けた」ってセリフがちょっと気になってね、警察署にハッキングしてみたら案の定」
「今光竜の口からすごい言葉が飛んできたような・・・」
PCに写ってた写真は例のドラゴンで街を荒らしまわってた画像だった。
「あいつ、もしかすると、「ドラゴンカイザー」の一員じゃないか?」
「ドラゴンカイザー?何よそれ?」
「ドラゴンを悪用して、世界を破滅させようとしてるタチの悪い集団だよ」
「しかも、持ってるドラゴンは全部ボス級だしね」
「すごいわねその集団」
「とりあえず今日は解散しよう、明日、俺が見回りしてくるから」
「俺たちも行く!」
「うん!」
「ダメ、今は聖竜に頼るしかないよ」
「あ、そういや、技はなに覚えてんの?」
「あ、そのことなんだけど、契約設定をしてたところなんだ」
「マジか」
契約設定、普通に契約するのはあくまで、仮契約の段階で、ドラゴンPCにそのドラゴンの召喚石をセットし、名前などをつけて、はじめて、本契約が成立する、仮契約して、2日以内に本契約を成立させないと、召喚石は消滅してしまう。
「名前はヴァルムング、技は「ホーリーレーザー」、さっきあのでっかい竜を消し飛ばした技、次に「フォール」、相手の体をつかんで空を飛び、空から地面に突き落とす技、時々スピードを落とすことができる、そしてもう1つの技は・・・光属性最強の技、「シャイニングエヴォル」、空へ飛び、光の速さで、光をまといながら急降下して思いっきり相手に突進する技、発動した竜自身にも大きなダメージがあるが、相手は、ほとんどの竜はノックダウンするだろう。その上、耐えても相手の全能力を3分の1にする強烈な技、それに空きがひとつあったから、その空きに「ヒールヴァンプ」を入れといた」
「最強じゃねぇかよ」
「レベルアップは各属性最強レベルの技はレベルが上がらないからなぁ、どんな技がどんなにレベルアップしても属性最強の技にはとどかないからなぁ、ヒールヴァンプも、合成してレベルMAXにしてるし、フォールか、ホーリーレーザーをレベルアップさせないとな」
「ちょちょちょちょっと待って」
「何?」
「ヒールヴァンプのレベルがMAXって、どうやって!?」
「はぁ、言わなくちゃいけないのか・・・夏休み、俺がいなくなったときあっただろ?」
「うん、そうねあれ、どこ言ってたの?」
「1枚で技のレベルをMAXにできるカードを探しに行ってて、見つかったのはエジプトの砂漠の地下」
「「エジプト行ってたのかよ!!!」」
「その地下には地下都市があって、その都市にあった神殿の最深部にあった」
「どんなところに行ってんだよ、軽く厨二病に見えてきたわ」
「でも、言ってることは本当よ、私もお父さんといって神殿の奥に行けなくて失敗したから」
「行ったのかよ!」
「それにしても、よく最深部にいけたわね」
「神殿にいた竜、結構強かったよ」
「神殿の最深部にいる竜って、無属性よね」
「ファイアドレイクががんばってくれたよ」
「よく迷わなかったわね」
「ファイアドレイクの特性は地形熟知だぞ」
「(もう話についていけない)」
宝多はゆっくり帰っていった。
そんなこんなで1時間が経過していた。
「おい宝多・・・ってあれ?いない・・・」
「どきっ」
「ま、いっか、それよりさ、このサイト見ろよ」
「えっ?」
そこに書かれていたのは神話だった。
「大阪○○山は、1000年前、ドラゴン使い同士の戦争の舞台だった、光の国と闇の国、魔の国の戦争だった。光竜軍と闇竜軍が手を組み、魔竜軍を倒そうとしていたのだ。しかし、聖竜と闇竜が力を合わせても勝つことができなかった。そっちのほうが力不足だから負けたのだと闇の国の王が文句をいい光の国の王が腹を立てて、今度は光の国と闇の国の戦争がはじまったのだ。舞台は同じく○○山、その戦争は5年も続き規模は○○山全域に及んだ、結果、両方の国は魔の国の仲裁によって滅んだ。聖竜は川に、闇竜は山の頂上の祠に奉られた。魔の国は700年も、○○山を支配したが、時代の流れでゆっくりと滅んでいったのだ。・・・予言しよう、戦争は戦争から1000年たった頃にまた起こるだろう。と記されていた。」
「だって・・・」
「「タチわっる!!!」」
「光の国と闇の国の戦争の理由がしょうもないわ!」
「もうガキの喧嘩だろ!!!」
「それにしても・・・」
「俺たちの古郷が戦争の舞台だったとは・・・」
「今度の3連休、3人で○○山に帰ろうよ」
「祠を見にだよね?」
「そそそ」
「てなわけで、今日は帰れよ、宝多には伝えとくから」
「うんじゃ、バイバイ」
「おう」
次の日。
朝起きて、3連休の日に○○山に帰ることを伝えた後、俺は見回りに出た。
「キャーーーーー」
「この声夏音か!?」
夏音の家に駆け込んだ。
後から宝多も来た。
「光竜!?」
「宝多・・・あ、手紙が・・・」
「神崎光竜へ」
「俺宛て?丁寧に送り仮名まで書かれて・・・」
「お前に復讐したいから夏音とやらを人質にした、助けたければ一人で来い」
「俺、行ってくる!」
「俺も行く!」
「ダメだ!」
「なぜ!」
「今回は俺に用があるみたいだからな、お前がついてきて夏音が殺されたらどうする」
「くっ」
たったったったっ
「必ず取り返して来いよ」
「おう」
~倉庫~
「おい、出て来い!」
「ここよ~~~」
「夏音!!!」
「おっと、夏音ちゃんを助けたければ俺とドラゴンバトルしな」
「あ、闇竜」
「リアクション薄っ」
「光竜知ってるの?」
「うん」
「ふっ、前のあの屈辱は忘れない」
「あのことまだ根に持ってんのかよ」
「喧嘩で負けた上にドラゴンバトルでも負ける屈辱はすごいぞ!」
「はいはい、ドラゴンバトルで決着つけようってか」
「そうだ」
「はいはい」
「「ドラゴンスカウターセット!ステージイン!!」」
二人は倉庫から消え、ステージへ行った。
ステージは、おもに5種類あり、草原エリア、砂漠エリア、火山エリア。海エリア、島エリアがある。
特別ステージで神殿エリア、おもちゃの国エリア、宇宙エリア、機械エリア、闘技場エリアがある。
特別ステージを開放する条件は最初に契約した竜のレベルをMAXにすること(竜のMAXレベルは120、技のMAXレベルは50)または、最初に契約した竜に技を4つ覚えさせ、4つの技のレベルをMAXにするのが条件。
両方の条件をクリアしたらステージを作ることができる。
このどちらかの条件をクリアした人は数少ない。
両方の条件を達成した人は極わずかで、俺ですら成功してない
「こ、これは・・・神殿エリア!?」
「苦労したよ、お前を倒すためにレベルを上げるの苦労したよ・・・ま、今となっちゃ必要ないけどね、最初の竜より強い竜を手に入れたからなレベル1で」
「何!?」
「出て来いヴァルジンガ!!!」
「うがぁぁぁぁ」
「闇竜!?なぜ!?」
「お前らが出家した後、山の頂上へ行ってみたんだよねぇ~そこには祠があってね、そこには召喚石があったのさ、その召喚石に触ったら急に黒光りしてね、お前の契約したいって言う声が聞こえて、その竜と契約、その竜がこのヴァルジンガだ」
「くっ(ファイアドレイクを出すわけには行かないな)」
「出て来い!ヴァルムング!!!」
「うごぉぉぉぉぉぉ」
「聖竜か・・・お前がなぜ持ってる」
「お前と出会う前、小さい頃に、夏音と宝多で、川に行ったら光に包まれて竜に会った、その竜がこのヴァルムングだ」
「ふっふっふ、面白い、神話通りだな」
「ステージイン」
「えっ!?嘘!?闇竜~~!?」
「お、夏音ちゃんがステージインしてきた」
「夏音、手ぇ出すなよ、俺の戦いだから」
「う、うん(今ここで神話通りのことが起こってる)」
「(神話通りのことが起こってる・・・闇竜が神話のことを知っていたのは予想外だな)さっさとはじめるぞ」
「あぁ!!!」
「「ドラゴン決闘スタート!」」
「うがぁぁぁぁぁぁ」
「うごぉぉぉぉぉ」
光竜と闇竜の決闘が始まった。
闇竜の復讐は成功するのか、そして光竜は再び屈辱を与えることができるのか・・・
今回も結構いい出来だと思います。
読んでくださってありがとうございます