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野外ステージ

24時間勤務後、帰宅してPCを開きましたが、力尽きて寝てしまいました。日が変わって今は元気に書いていますが、このエピソードは、物語の進行にあまり影響がないので、サラッと終わります。

 魔塔都市の裏側中央の位置に1万人が収容できる野外ステージが設営されている。そこは今、人々に埋め尽くされている。

 本日はパックツアーの最終日、観光客の全てがここに集まり、コンサートが行われる。

 日が傾き陽光が、ダンジョンを赤く染めていく。その天を貫くダンジョンをバックに、メシヤ国で売り出し中のアイドル、ユーリ&ミヤンがステージに立つ。

「「「「「おー」」」」」

 歓声が爆発する。


「このコンサートは成功だな。もう見なくても分かる。帰っていいか?」

「えー最後まで見ていこうよ。ユーリ&ミヤンだよ。今回を逃したら二度と見られないよ」

 帰りたがるリン太と、それを引き留めるカナコたち、

「俺、アイドルの事、何がいいのか良く解らん」

「リン太は食べ物とお芝居だけだった。ジジ臭いね」

「ジジ臭くて上等、俺そこの屋台で串肉買って来る」

「それなら、私たちのも買って来て」

 何だ、お前たちも食い気優先じゃないか。ジジ臭いだろ、女だからババ臭いか。

リン太はブツブツ呟きながら妻たちから離れて屋台のある所に行く。


 人々はステージに夢中で、屋台には客がいなく、直ぐに人数分の串肉を焼いて貰えた。

 両手と口に串を咥えたリン太が戻ってくると、カナコたちの周りに5人の野郎が集まっている。

「彼女たち可愛いね。俺たちと遊ぼうよ。そのネコ耳触らせてよ」

 そんな事を言っているような感じがする。

「あっリン太、助けて、こいつらシツコイのよ」

 カナコが手を振って叫んでいる。カナコたちは、やはりナンパに会っているようだ。

 取り敢えず、急いで戻ってきたリン太はカナコに抗議する。

「ふが、ふがふが、ふが、ふがふが」

『こいつら程度なら、自分で何とかできるだろ。俺の火魔法だと少しやり過ぎるからやりたくない』

串肉を咥えたリン太はそう言っている。

「それなら私が、練習のつもりでやってみる。随分前だけどリン太がやっていたお尻に火を付ければいいのね」

 ミサコが、目を輝かせて前に出てきた。

「ふがふが、ふが」

『やめろ、ミサコ。誰かミサコを止めろ』

 いい加減、口にくわえた肉串を離せばいいのに、未だリン太は肉串を咥えたままだ。

 ミサコがやれば、やり過ぎて男たちを殺してしまうかもしれない。だが所詮他人事なので、肉串を地面に落としてまで、注意することはしない様だ。

 そのような危険にさらされている事を、全く知らない野郎の一人が、リン太に詰め寄る。

「何だお前、走り(ぱしり)か。肉串置いて消えな」

 その男は顔に嗜虐的な笑いを張りつかせている。彼の人生で最後の笑みになるかもしれないのに。

「スモールプチファイア」

 ミサコが小さく呟く。

 ゴーー。

 野郎たちの尻から、その穴付近から火柱が立つ。まるでロケットの発射だ。いったい何が燃えているのか。固形燃料とも言えるそれが「破れかぶれ」の言い換えでない事を祈る。

「「「ギャー」」」

 男たちはけつの穴付近から火花を吹き出しながら観客の中を縦横無尽に走り回る。

「「「おー」」」

 それを見た観客たちは舞台を盛り上げるアトラクションだと思ったのか、拍手をして喜ぶ。

 やがて、力尽きて倒れる男たち、それを速やかに担架で運ぶスタッフたち、少し、下品な催しだが、手際の良さに感心して観客たちはまた拍手する。

 その様子を見たリン太の口から、やっと肉串が落ちた。だが言葉が出ないようだ。

カナコ、ニナ、里美の口も、あんぐりと開いたまま固まっている。気持ちはリン太と同じだ。

「よし」

 ミサコだけがガッツポーズをしている。今回の魔法は成功したと思っているのか。

「か、帰るぞ」

 カナコたちは、リン太の掛け声で正気を取り戻し、その場を逃げるように立ち去った。

 

 官邸の客室まで逃げ帰ったリン太たちは、一杯の水で喉を潤し一息つく。

「最近俺たち、このパターン多くないか」

「そうよ。全部、ミサコのスモールプチファイアの所為よ。楽しみにしていたコンサートなのに」

 カナコがミサコに指を指して怒る。ニナも里美も同様に怒っている。

「何よ、私が悪いの?あの場合はやむを得ないでしょ。それともお尻でなく、前を焼けと言いたいの?」

「いや、そうではなく、そうだな、やむを得ない処置だった。悪いのはミサコでなく、野郎どもの運が悪い。でもあいつらも前を焼かれなかったから運は良い方だったかもしれない」


 リン太は、同じ男として尻を焼かれた野郎たちの事を思う。

 彼らは公然の前に赤く腫れあがった尻とその穴を曝したが、まだやり直せる。彼らのアイデンティティは失われていない。


次のエピソードは物語を少し進めようと思います。

かがわマラソンまで後4日、なのに、ルフィの鼻の長い友達と同じ「走ってはいけない病」に罹ったようです。膝が痛い、寒い、お腹も少し痛くなってきた。走れない理由を探しています。

取敢えず今から少し走ってきます。走り終えたらまた書きます。

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