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百合系サキュバスのお話  作者: 釧路太郎
おパンツ戦争

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第72話 着替えてくるから、先に寝ないでよ

「ちょっと待って、全身タイツとマイクロビキニ姿で戦ってたってどういう事?」


 工藤太郎の話を遮った工藤珠希ではあったが、その疑問は誰しもが持つものだろう。

 ここで確かめておかないと何事も無かったかのように話が進行してしまう。途中で話を遮るのは良くないことだとはわかっているのだけれど、そこだけは確かめておかないといけないと思ったのだ。


「今は宇宙船に置いてあるからここで見せることは出来ないんだけどさ、結構動きやすいんだよ。適度に体を締め付けてくれるってのもあるんだけど、一番の理由はピッチリしたスーツだと敵に服を掴まれることが無くなるんだよね。別に掴まれたところで何もないんだけど、掴んだ手を離させるってワンアクションが入るってのがちょっと攻撃のリズムを崩すことになるから良くないんだ。それと同じ理由でイザーちゃんはマイクロビキニ姿で戦ってたんじゃないかな?」

「その理屈は何となく理解出来るんだけど、腕とか普通に掴まれたりするんじゃないの?」

「俺が敵に触られることなんて無いよ。本気で戦ってる時は誰も俺に近付けないからね」

「太郎に近付けないんだったら普通の服装でもいいんじゃないの?」

「俺には触れられなかったとしても、俺の着ている服には触れられるかもしれないでしょ。そういう事だよ」

「全然わかんない。イザーちゃんがマイクロビキニ姿で戦ってるってのも全然わかんないよ」

「それは俺もわからないさ」


 工藤太郎とイザーが戦っている時は普通の服装だったと思うのだが、宇宙で戦う時はそういった奇抜な格好をしているのかと思うと工藤珠希は少しだけ頭が痛くなった。

 その姿を少しだけ見て見たいと思ってはいたものの、イザーのマイクロビキニ姿がまったく想像もつかなかったのだ。


「ちなみになんだけど、イザーちゃんの着ているマイクロビキニってどんな感じなの?」

「じっくり見たわけじゃないんで大体になるんだけど、珠希ちゃんが使ってる消しゴムより少し小さいくらいじゃないかな。多分、テレビとかだとギリギリ放送できないくらいの大きさだと思うよ」

「そうなんだ。それはちょっとびっくりだね。ボクには絶対に無理だな」

「だよね。下着姿でウロウロしている珠希ちゃんでもあの格好は恥ずかしいって思うんじゃないかな」

「失礼ないい方しないでよ。誰かに聞かれたらさ、ボクがいつも下着姿でウロウロしているみたいに思われるじゃない」

「今は違うけどさ、さっきもお風呂上りに下着姿でキッチンに来てたでしょ。また着替え持ってくるの忘れたって言ってたけど、脱衣所に着替え置いておいた方がいいんじゃない?」

「別にいいのよ。それに、脱衣所に置いてたら太郎がボクの服を見たりするでしょ。洗ったのかどうか確かめるためかわからないけど、それはちょっと恥ずかしいから」

「下着姿の方が恥ずかしいと思うんだけど」


 工藤太郎とイザーが宇宙で色々な敵と戦っていた話を夜通し聞いていた工藤珠希は浮ついた話が出てこなくて安心していた。

 少しだけ身長も伸びて男らしくなった工藤太郎が誰かに惚れられて大人な関係になっていたらどうしよう。そう思ってはいたものの、なぜか工藤太郎は学校でも外でも女性から好意を向けられることが無いような気がしていたのだ。

 サキュバスだらけのこの世界なのにもかかわらず、なぜかサキュバス達からも対象と見られていない工藤太郎。

 史上最強のサキュバスと呼ばれているイザーと同じくらい強いからなのかと思っていたけれど、そうではない何か特別なものがあるのかもしれないと工藤珠希は感じていた。

 ただ、その理由は全く想像もつかなかったのであった。


「学校では珠希ちゃんのおパンツで揉めてるみたいだけどさ、明日から学校に行くときはおパンツの上からブルマを穿いていくんでしょ?」

「そうなんだよね。ブルマって穿いたことが無いからどんな感じになるんだろう。試しにちょっと穿いてみてもいいかな?」

「別にいいと思うけど、俺に聞く必要ってある?」

「だって、変な感じじゃないか見て貰わないと。太郎が見て変だって思ったらちょっと嫌だし。が」


 自室に戻った工藤珠希はパジャマのズボンを脱いで渡されたブルマを手に取っていた。

 何色あるのか数えるのも面倒になるくらいたくさんのブルマがあるのだ。

 とりあえず手前にあった紺色のブルマを持ってみたのだが、あまりしっくりとこなかった。

 続いて赤い色のブルマも手に持ってみたのだが、どことなくコスプレ感が強くて躊躇してしまった。

 水色やピンクや黄色いブルマも手に取ってみたのだけれど、どれも違うような気がして穿くことが出来なかった。

 一通り手に取って確かめようとはしたのだけれど、どれもこれもコスプレ衣装のようにしか思えず、最初に手に取った紺色のブルマにしようと思ったのだけれど、似たような色が沢山あってどれが紺色かわからなくなってしまった。

 似たような色を並べて初めて気づいたのだが、若干だけ色の濃さが違うモノばかりでどれにすればいいのか選ぶことが出来ない。


 悩みに悩んだ末に工藤珠希が出した結論は、ピンクでも水色でもない黄色いブルマにしてみる事だった。

 黄色いブルマを穿いて工藤太郎の部屋に入ろうと思ったのだが、上はパジャマで下がブルマという姿が急に恥ずかしくなったのかいったん部屋に戻って制服に着替えなおしたのだった。

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