初夜
ちょっとえっちぃ描写があります。苦手な方は10分後に続きを投稿しますので、この話は飛ばしてそちらをお楽しみください。
俺はゆっくりと湯船に浸かり、これからのことを考えていた。そうでもしないと、余計な緊張で落ち着かなくなってしまうからだ。
前世の記憶を持ってから五年以上が経つ。細かなことはもう曖昧だが、大人の事情や知識はある。
そうでなくても若い年頃。気持ちが昂ることは何度もあった。同じ屋根の下でかわいい女の子が眠っている。その事実だけで胸がざわつき、眠れない夜もあった。
風呂から上がり、タオルで体を拭いてバスローブを羽織る。使用人たちは気を利かせて姿を見せず、俺は誰とも会わずに部屋へと戻った。
そして、深呼吸をひとつしてから、夫婦用にあてがわれた寝室へと足を運ぶ。
ベッドの上には、やはりバスローブ姿のリクシアが座っていた。灯りは落とされ、月明かりだけが部屋を照らしている。その姿は幻想的で、胸を強く打たれる。
「少し話をしようか?」
「はい」
小さなテーブルにはワインとグラス、軽いつまみが並んでいる。グラスに注いで向かい合ったが、言葉はすぐには出てこない。互いに緊張しているのがわかった。
「今日はお疲れさま。とても綺麗だったよ」
「ありがとうございます。ランド様も、とても素敵でした」
当たり障りのない会話を交わすが、沈黙の時間が多い。それでも嫌ではなかった。
やがてリクシアが口を開く。
「ランド様は、しばらく王都に残られるのですね?」
「うん。リアには申し訳なく思ってる」
「いえ。私はランド様のお考えに賛成です。どうか、うまくいきますように」
「ありがとう。リアにも協力してもらうこともあると思う。そのときは頼む」
「はい。よろしくお願いします」
月明かりの下で、二人は微笑みを交わした。
「・・・綺麗だ」
思わずこぼれた言葉に、リクシアは頬を染めて視線を落とした。
その仕草に、胸が熱くなる。
気づけば俺は立ち上がり、彼女の傍らに歩み寄っていた。そっと頬に触れ、短く口づけを交わす。
最初は優しく、確かめるような口づけ。しかし、次第に唇を押し当てる時間は長くなり、お互いの息遣いが混ざり合う。彼女の熱を感じるたびに、自然と求める気持ちが高まっていく。
「必ず幸せにするよ」
「はい」
どちらともなく手を伸ばし合い、俺たちはベッドへと身を沈めた。絡み合う視線と指先。夜の静寂の中、俺たちはゆっくりと互いを求め、熱を分かち合っていった。
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