34 自分のターンが終了したとき、相手のターンになる
数本のロープは、空間に“係留される”とともに、
――ギリ、リッ……!!
と、凶悪に軋みだす!!
もし、通常の世界の大型船舶を係留しているロープがこのようになっている場合、それはかなり危険な状態である!!
破断されるとともに解放されるエネルギーは甚大なものであり!! 周辺に人体があろうものなら、簡単に破壊、“粉砕”されてしまうのだ!!
そして、
――ブッ、チンッ――!!!!!
と、パク・ソユンが召還したロープはすべて一瞬にして破断するッ――!!
これには、
「――!!」
と、さすがのユスリ・タカリも少し驚きの顔になるも!! その間には衝撃と切れたロープ本体が襲いかかる!!
その速さは先ほどの草刈り機を振ったのとは比較にならぬほどの、音速ッ!! 電光石火のごとくッ――!!
それも!! 一本だけでなく!! 数本である!!
いくら、先ほどのように回避することができるといっても、そう簡単にはいかないだろう!!
そして、
――バッ、シュゥゥー……!!
と、“霧状になったロープの霧”が消えていく。
「……」
少し眉をよせたパク・ソユンと、
「……?」
と、ドン・ヨンファがキョトンとしながらも、恐る恐ると見た。
その、少しの間――
だが、しかし、
――シュバ、ババ、ババ……
と、これまた、まるでCGでも見るかのように――、“いくつかのブロック状に分割されたユスリ・タカリの身体”が、空間に現れる。
数秒ほどして、それらは
――ググ、ググッ……
と、くっつき、ユスリ・タカリはその身体を再生させていた。
すなわち――
今回の攻撃も、このユスリ・タカリには、“効かなかった”わけである。
「なっ――!?」
ドン・ヨンファが、驚愕に思わず声を出す。
ただ、“よくある”ように、こちらの攻撃が終わったら、ターン制というわけではないが、次は相手の番がくるというのがセオリーである。
再生したユスリ・タカリは、
「……」
と、無言で、ジロリ――とこちらを見る。
そうすると同時、
――シュ、バッ――!!
と、やはり手をかざしてきッ!! 先の超能力というか念力のような力を放つッ――!!
“それ”を見るよりも早く、
「――!!」
と、気がついたパク・ソユンが再び動く!!
その刹那、
「そッ!? ソユンッ!!」
「何ボサッとしてんのッ!!」
と、パク・ソユンは驚きの声をあげるドン・ヨンファを掴みつつ回避する!!
その同時か、直後!!
――グワンッ――!! グワンッ!!
と、“ふたりがいたであろう空間”が大きく歪み!! その箇所の床が大きく変形する!!
「てかッ!! アンタも何か能力発動しなさいよッ!!」
回避して体勢をすぐに復元しつつも、パク・ソユンが怒鳴る。
「あ、ああっ……!!」
と、ドン・ヨンファはよろっとなりながらも、慌てたように答える。
そのまま、まるで花咲じいさんのように――、ドン・ヨンファは胸元から、“ナニカ”を取り出すような動作を見せるとともに、
――フ、ァッ……!!
と、“それ”を放つ!!
見た感じ、それらは桜吹雪であり、
――ファ、ァーンッ……!!
と、空間一面へと舞った。
その桜吹雪の中でも、
「……」
と、ユスリ・タカリが、その目にふたりの姿を捕捉する。
そして、ふたたび、
――ジュバ、バッ――!!
と、謎の力を放つも、それらは桜吹雪に阻まれてか――? うまく伝わらなかった。
その間に、桜吹雪に隠れるようにしつつ、
「もう!! 何なの!? アイツの、あの力!!」
「さ、さあ!! と、とりあえず、このままじゃマズいッ!! いったん逃げよう!! ソユンッ!!」
と、ふたりは言って、いったんこの場から逃げることにした。




