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【トランス島奇譚】  作者: 石田ヨネ
第四章 調べにかかる

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30 いや、まあ、お前が悪いんだがという話だが……


 ふたりが、そのようにしていると、

「――そろそろ? 答えても、よろしいですか?」

 と、秘書の女が、うかがってきた。

「うん。早く早くー」

 パク・ソユンが、締まりのないトーンで答える。

 自分が余計なこと言ったくせに急かすとは、まあ、どこか疑うような人間性であるが……

 そうしながらも、

「まあ、パク・ソユン様……、貴女が、失礼な人間だというのは置いておき、」

「うん。だから、それ、失礼な人間かもしれないし、失礼じゃない人間かもしれないって」

「もうッ!! ほんっとに!! その辺にしてくれよ、ソユンッ!! ほんとに話進まないだろ!!」

 などと、「早く話せ」と言われて、秘書の女が続きを話そうとした矢先に、またしてもパク・ソユンがふざけ、ドン・ヨンファがつっこむというカオスな会話模様で、話が止まる。


「はぁ、うるさいわね」

 パク・ソユンが、ドン・ヨンファにつっこまれ、苛立った表情をみせる。

 いや、まあ、お前が悪いんだがという話だが……

 また、締まり悪くも、話を続ける。

「それでは……、いい加減、続きを話しますよ」

「うん、だから早くしてって」

 と、パク・ソユンが言ってくるのをスルーして、秘書の女が話す。

「別に、ですね……、理事長が話さずに、わたくしだけがこうして、すべて話しているのというのは、ですね? 理事長が話すまでの、“必要性が無い”だけのこと……。わざわざ、理事長に、ご足労かけさせるまでのない話――。それだけのことです」

 との、秘書の女の回答に、

「……」

 と、ドン・ヨンファが無言で、少し口をあけてポカンとした。


 その横から、

「――で? その、アンタたちが、さ? 私たちを、どうする気?」

 と、パク・ソユンが聞いた。

 今回の件に関して、もっとも重要と思われる疑問を――

 秘書の女が、それに答える。

「ええ……、お答えしましょう。それは、ですね……、簡単には“形を変える”ことのできなかった貴方がたに対して、理事長も、財団も……、そして、このわたくしも、とても興味が、ありましてね――」

「はぁ、」

 と、パク・ソユンが、気の抜けた相槌をし、

「……」

 と、ドン・ヨンファが少し険しくも、怪訝な顔をした。

 その、何か、溜めるような間――

 そして、



「――なので、今ここで、貴方がたを実験台にさせていただきます」



 と、秘書の女から放たれた言葉に、

「――!?」

 と、ドン・ヨンファが驚愕する中、

「ヨンファ!!」

 と、次の瞬間には!! 何かに気づいたパク・ソユンが反射的に動いていた!!

 目の前の空間には、まるで瞬間移動でもしたかのように!! 理事長のユスリ・タカリの姿があり、


 ――ゴゴゴ、ゴゴッ……!!!


 と、何かを放たんかのように!! その手をこちらへと向けていた

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