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人は生きている限り可能性を創り続ける

作者: 白夜いくと

 あの世に逝きたいと思ったことは有りますか?


 私は、そのための行為を犯したことがあります。でも、怖くて痛くてダメでした。その時の記憶は無いにふさわしく、時が経つにつれて「何であの世に逝こうとしたのだろう」と考えるようになりました。


 周囲の支えと、なろうやSNSというコミュニティが有ったから立ち直れた……というお話は、止めます。これからは、前向きに生きていきますよー!


 さて。それでは、本題へ。


「人間ってこうだよね!」


 とはなかなか言い辛い。けれど、これだけは、ハッキリと言えます。「人は生きている限り可能性を創り続ける」って。これ、格好つけて言っているのではありません。事実なのです。


 人には積み重ねてきた「物語」があります。それは、「好きなこと」から派生していたり、「嫌な記憶」から派生していたり……。

 様々。本当に沢山の「物語」があります。


 人はそれを忘れることも有れば、「モノ」として形に残すことも有るのです。そして今はそれらをネットで簡単に観ることが出来る時代です。


 例えば、昔に遊んだゲームソフトの曲。


 ゲームに想い入れがある人たちが集まり、オーケストラにしたり、打ち込みアレンジしたりして、「新たな(モノ)」を創り出します。

 たった一つのゲームソフトから派生して、彼らの「物語(おもいで)」は続いていくのです。それを聴いた私も、当時の記憶と新しい音の響きに感動して、


(何かを創りたい!)


 そう考えるようになるのでした。


 もしかしたら、クリエイターの中には「あの世へ逝きたい」と思った人、考えた人が結構居るかもしれません。現在進行形の人も居るかも知れません。でもその度に、誰かの創ったモノによって救われている。

 また、それに影響されて自分もモノを創る。それが誰かの生きる可能性に繋がっていることを知ってか知らずか。何でも良いです。ダンスや小説、工作など。(モノ)にする手段は多岐にわたります。


 言語化するのが難しいですが、人は生きているだけで可能性の循環が生まれているのです。


 寝ることだけが趣味の人でも、枕やベッドには拘るでしょう。それらを人に伝えるのが楽しかったりしませんか? 理屈は同じことですよ。その声たちが企業に届いて、新たな商品が生まれるのです。


 そして、

 物を創る人や語る人には、まだ生命力があります。「生きたい」とかそういうちっぽけなものでは無く、「この内に秘めた想いを誰かに伝えなくては」という情熱が在ります。

 クリエイター気質の人は、その繊細でダイナミックな心のせいでなかなかあちらへ逝けないのです。意外と貪欲なのかもしれませんね。


 たった一つのゲームソフトの作曲者たちにも、様々な「物語」があったことでしょう。もちろん私にも「物語」があります。当然のように、あなたたちにも。


 その「物語」をあの世とは対になる、()()()に継承するべく、生きてみる選択を私はしました。あなたたちはどうですか?


 どんな「物語」があるのでしょう。見せて欲しいものです。


 ()()()への入口は、人それぞれ違いましょう。けれど、現在このように私の想いや考えを見てもらえる場所がある。

 それが私にとって無限の可能性を秘めていると言えるのです。


 私の見てきた「物語」と、沢山のこれから出会う「物語」が共鳴し、新しくモノが生まれるとき。そんな可能性を胸の端に描きながら見るユメは、キラキラ輝いています。




 あの世へ逝くのは早すぎます。

 未だ語られていない「物語」があります。生きている以上、語らなければ居ても立っても居られない「物語」があります。


 なんたって、人は生きている限り可能性を創り続ける生き物ですから。


 何だかんだあったけれど、生きながらえてそう思った私は、もう二度とあの世へ逝こうとは思わないのでした。悔しさや不幸さえも、「物語」に変えられると信じて。

 大丈夫です。未来のどこかであなたは「生きている可能性」と出逢う事でしょう。気負い過ぎないで。疲れたら眠る。ちょっと好奇心が在ったら、近くの広告に目をやってみたり、趣向の違うものに触れてみたりする。


 変わらなくても良いし、変わっても良い。

 生きてるだけで可能性を秘めているのだから。

積み重なっていく「物語」。

人の世に語り継ぐべき「物語」。

その可能性は、あなたたちと私の鼓動の中に……。

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