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○○えもーん
本当に……ごめんなさい。
「巽さん、隕石が村に墜ちてきそうで大変なんだ!助けておくれよ。」
「しょうがないな絋君は、えーっと…これじゃない。あー、これでもない。」
巽さんはお腹の巨大鞘の中から抜き身の剣をポイポイ取り出す。正直お子様には見せられない光景だ。
「あー、有った!テレレレッテレーン、先ず、どこでも剣。」
柄がドアノブで刀身が桃色の剣。
「色々物議を醸しそうな名前とデザインだね巽さん!
フジコ先生と局に謝らなきゃ。」
「先ずは村に行こう。」
剣を振ると空間が裂け、向こうに村が見えた。
僕と巽さんは裂けた空間に足を踏入れた。