ふしぎな青い穴
たまみちゃんは、お絵かきが大好きです。お母さんが部屋のかべに大きな紙をはってくれたので、好きなだけお絵かきすることができるのです。
ある日たまみちゃんがお絵かきをしていると、紙が少しやぶれているところを見つけました。どうしようかなあと考えていたらいいアイディアを思いつきました。そこにはドアを描くことにしました。
でもドアにするにはもうちょっとやぶらなければなりません。慎重にやぶっていきましたが、ちょっと変なドアになりました。丸いドアです。
ドアを開けたり閉めたりしているうちに、たまみちゃんはドアの回りに何か描くことにしました。
たまみちゃんは、楽器が好きなので、太鼓を描いてみました。そして赤色と白色で色を塗りました。塗ったところで「ご飯だよ」という声がしたのでちょっとおやすみです。
たまみちゃんは、ご飯がおわったのでさて続きを描こうかと思って戻ってくると、ドアに色を塗り忘れていることに気がつきました。
さてドアは何色にしようかなと思いましたが、たまみちゃんは青色が好きなので青いクレヨンで塗ろうとしました。でもドアはやぶれているところなのでなかなかうまくいきません。とうとう丸いドアはやぶれてとれてしまいました。
紙に丸い穴があいてしまいましたが、壁の色が青色だったので、ちょうどそこは青い丸になっていました。ドアはとれてしまったのでもう開け閉めすることはできません。残念だなあと思いながらみていると、なにか音が聞こえるような気がしました。
たまみちゃんはそっとその穴に耳をつけてみました。すると、太鼓の音が聞こえました。あれっと思ってもう一度青い穴をみますが、見ているときは聞こえません。耳をつけると聞こえてきます。
たまみちゃんはいいことを考えつきました。それならばと、今度は木琴を描いて茶色で塗り、穴に耳をつけてみました。なんと太鼓と木琴の音が聞こえます。
それからトライアングルを描きました。穴に耳をつけましたが太鼓と木琴の音しか聞こえません。よく見ると、色を塗り忘れています。急いで銀色のクレヨンでトライアングルを塗り、穴に耳をつけてみました。すると太鼓と木琴とトライアングルの音が聞こえました。
そこにお母さんがやってきました。お母さんは楽器があるのを見ると、たまみちゃんに、その楽器をいれるカバンを描いたらと言いました。
たまみちゃんは、その楽器が全部入るカバンを描きました。ちょうど楽器はそのカバンにはいっているように見えます。そしてもう一度穴に耳をつけましたが、もう音は聞こえてきませんでした。




