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スーパーサブ

作者: 五郎


男は少し大きめのスポーツタオルで額の汗を拭った。その瞬間も軽い跳躍を続けている。決して動きを止める事は無い。


男は、かれこれ1時間以上、体を動かし続けている。ことさら俊敏力、瞬発力を重視したメニューをこなしている。


狭く、決して長くない通路に出ると、数メートルのダッシュと軽いランを、幾度となく繰り返す。陰気で湿気っぽい通路に男の汗が滴り落ちる。


過去のVTRを見ながらのイメージトレーニングもメニューの一つだ。もちろんその時も、体の動きが止まる事は無い。


男はさまざまな場面でのシュミレートをする。動かし続けているのは体だけでは無い。脳の俊敏力は体以上に大切だ。


ここ数ヶ月は出番も多くなっていた。男を取り巻く環境は明らかに前より好転しているが、その分プレッシャーも重くのしかかる。


男は、そんなさまざまな要因に左右されない為にも、今この瞬間の体づくりに専念した。汗をかく事だけが邪念に打ち勝つと信じたい。


テーブルの上の携帯電話が鳴った。


「はい、わかりました」


かなりの長丁場になっている様だった。男は彼の後をしっかりとサポートしなければならない。


【全国ご当地ゆるキャラ大集合】


会場の大勢の観衆はふなっしーの身長が少しだけ高くなっている事には気づかない。

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