一期一会
猫さんというのは、それぞれなわばりを持っている事もあり、一度見掛けたら、そこに通うとその子にかなり高い確率で会えるものです。
そしてこの子は私のよく使用する駅近くの中華料理屋さん辺りを縄張りに住んでいました。
人懐っこく呑気な性格な事もあり、通勤時間で人通り多い歩道なのに、このように長閑に寝ている事の多い子でした。
そして道行く人もそれを微笑ましく見つめ、猫好きな人は頭を撫でていき、それに目を細めてこの子も応えるという感じで愛されていた猫さん。
ある意味いつでも会える猫さんでした。でも、猫さんってある日突然いなくなってしまうんですよね。人懐っこい猫さんだから猫好きさんに拾われていったのか? 猫浚いにあったのか、それともどこかで人知れず亡くなってしまっているのか……。理由は分からないけれど、ある辺りからこの子の姿をまったく見かけなくなってしまうというのはよくある事です。
そしてこの子も、もう半年以上も経つのに帰ってくる気配もありません。
猫さんとの出会いも一期一会。その猫さんと会える瞬間というのは実は思った以上に貴重なモノだったりします。
だからこそ、猫さんとの触れ合いの時間を大切にしていきたいものですよね。




