セルタと初クエスト
前回からの続きです。遅くなってしまいすみませんでした。
トコトコと2人分の足音が街中に響く。私はセルタと共に歩いていた。たぶん服も庶民的な服に変えたから周りを歩く人には私がこの国のお姫様だとは分からないだろう。と言うかそうであってほしい。ちなみにこの服はさっきセルタが買ってくれた物だ。実際さっきまで着てたのしか無かったから嬉しい。
すると先の角で誰かが手を振っていた。私が誰だろうと思っているとセルタが不思議そうにする私に気づいたらしく慌てて、あの子はカルナ、僕のクエストをいつもヒーラーとして手伝ってくれているんだ。と紹介してくれた。私はへぇヒーラーか、セルタにも仲間が居たことが以外だった。ちなみにヒーラーと言うのはヒールやrewindrecoveryなどのいわゆる治癒魔法を専門とした冒険者だ。すると遅いのでふ。ってそちらの方は?あぁこの子はシルハ·フェルネスタン、この国の姫様だよ。するとえぇーお、お、お姫様なんでふか!?もごもご…声がデカい!とセルタが手のひらでカルナの口を塞ぐ。私はなんですがふになるのか気になりながらもえぇそうです。私がこの国の姫のシルハ·フェルネスタンよ。気楽にシルハで良いわ。するとし、シルハさん。シルハさんは何でセルタと一緒に居るんですか?私はえぇっとね。私とセルタは幼馴染で偶然再会したから一緒にクエストしないかって誘われて…それでね。と私はザックリ説明する。するとそう言う事だったんでふね!と明るい笑顔を私とセルタに振りまく。それじゃあ全員揃ったしクエストに行くか。とセルタは場を締めた。
カァカァとカラ鳥が鳴きわめく。高い木が立ち闇が深い森、その名を深暗の森。その名の通り昼間でも夜のように暗い。するとま、まだ、なのでふか?とカルナがガタガタに震えながらセルタに聞く。セルタは少し考えた後多分そろそろだと思うけど、と周りを見る。するとセルタがあそこだ!と奥を指さす。するとそこには小さな集落があった。
その集落には長いとんがった耳が特徴的なエルフの住む集落だった。フェルネスタン王国は人間族とエルフ族が共に暮らしていると言う珍しい国である。
そして共に暮らす条件としてエルフ族の住む場所の脅威は人間族も協力して倒す。逆も同じで人間族に迫る脅威にはエルフ族も共闘すると言う互いを助け合うのを条件に住んでいる。そして集落の人に聞いてみると集落の周辺に何十匹ものイグアが出たらしい。イグアは動物種の生き物で凶暴な事と鋭き蹄に毒を持つことで有名だ。そして私達は早速戦うことになった。セルタがシルハ!後ろだ!後ろに居るぞと私に言う。私は持ってきていた剣をイグアに刺す。すると血を噴き出し倒せたと思ったら大間違いでありひとつの剣の攻撃で死ぬほど弱くはない。私はセルタトドメ頼める?するとセルタはおうよ!とセルタが弓でイグアの頭を狙う。ちなみにイグアの頭は剣では刺せないくらい硬い。だけど矢に高速の魔法を付ければ刺せるのだ。それ!とセルタが矢を放つ。するとセルタの矢は見事にイグアの頭にクリーンヒット。イグアは先ほど以上の血を噴き出して倒れる。同時にシルハもしゃがみ込む。それもそのはず矢が当たる寸前にイグアが足を引っかいてきたのだ。私が立てずにいるとセルタが様子を見にくる。私は引っかかれたみたい。と言う。セルタはカルナ!回復魔法頼む!と言う。は、はい。とカルナは応じると杖を構えて私の前にしゃがみ込むと引っかかれた場所に水色の光を当てる。すると引っかき傷が消え足が軽くなった。私は一息つく。するとセルタはシルハ気をつけろよ〜とあきれたようにいう。私はごめん。ごめん。気をつけるよと立ち上がった。
あれから半日で大半のイグアを倒す事ができた。そして日も暮れてきたので帰ることにした。セルタを先頭に3人で歩いてく。するとカルナが私にヒソヒソと言ってきた。シルハさん、多分なんですけど、セルタはあなたの事が好きなんだと思います。私はえ、と声を漏らした
今回も最後までお読み頂きありがとうございます。
次回は週末のうちか来週月曜日の予定です
では次回お楽しみに。