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ファーストキスの相手

今回長くてすみません

更新も遅くなってしまいました…

きまずい…

この前蓮に好きと言われたというか言っているのが聞こえたというか…

葵は表情だけは平然とできている。

蓮は聞こえてないと思っているだろうが、自分の気持ちを理解できたのか、どんどん優しくなっていっている。

昨日院長さんに言われた。

『君と会ってから、蓮は人が変わったみたいだ。最近は…』

正直それを聞いて嬉しくなった。

でもなぜか、寂しく感じた。

蓮がその夢をかなえたころには自分はいないかもしれない。

自分が蓮の隣にいられたら良かったのに。

蓮は私の寿命のことをまだ知らない。

「---!!」

だれかの怒り声?

「何やってんだ!」

院長さんだ

また何かやらかしたのか?

ばたばたと走る音が聞こえた

思いっきり私の部屋の扉が開かれた。

蓮の顔には赤紫色のあざがあった。口の中が切れたのか、少し血も吐いている。

私はちょうど車椅子の上にいたので、急いで蓮の方に行った。

「蓮!!」

「顔が真っ青…」

蓮が私の上を覆った

葵はとっさに蓮を受け止められた

「サンキュ…」

「蓮?」

蓮は気を失っていた。

葵は蓮をやっとの思いでベットに運べた。

由紀さんにけがしたときに必要な手当てを教えてもらってて良かった。

さっき支えた時から繋がった手が離れない。

葵は久しぶりの疲労感と睡眠不足で、蓮のそばで寝てしまった。

 2(蓮)

『聞いた?葵ちゃん、余命があと少ししかないんですって』

そう、二人の看護師が話しているのが聞こえた。

『えー!?葵ちゃん、病院の癒しの存在だったじゃない!信じられない!』

『それが本当らしいわよ。葵ちゃんのお父さんも、葵ちゃんと同じ病気で亡くなったって聞いたわ。それに…病院長が葵ちゃんに会う前とか、あった後とか、悲しそうだもの』

『そりゃあ、葵ちゃんの年が幼いときからいるものね。娘みたいなものなのかもね』

蓮は飛び出した。

病院長に葵をどうにかして欲しいといった。そして怒りを買ってしまった。それは自業自得なのだが。

ふいに、葵に会いたくなった。

『蓮!!』

自分の心配をしてくれる人が、いることが嬉しかった。

純粋な嬉しさから、執着になった。

汚い願いだが、どうか、葵がこれからもずっと自分のそばで笑っていてくれたらいいのに。

そう、思った。

ーーーーーーーーーー

いつものふかふかの感触。葵のベットだ。

昼になっていた。

いつもと違う光景があった。

自分の手と、葵の手が繋がれていた。

葵は自分を看病したはいいものの、久々の緊張と疲れと自分の手が離れなかったからこのまま寝たのだろう。

緊急だったとはいえ、葵の寝顔を見るとドキドキした。

(キスしたい。いや、我慢…しないと)

机の上には葵用のご飯と、蓮用のご飯があった。

(なんでだ?)

蓮用のご飯の下にはメモがあった。

『ラブラブでございますね~ 由紀』

イラっとしたが、嬉しかった。

結構仲も良くなっているように思えたからだ。

「ほら、起きろ、もう昼だぞ。飯食わねえと体調崩すぞ」

「んー…?」

グサッと何かが刺さった。物理ではない。葵の可愛さだ。

「ご飯。たべれるか?」

葵が一瞬でびっくりした顔になった

「蓮がそんな優しい事言うの、変だよ?熱?まさか治ってない?!」

「ばーか。元気だわ。残念だったな」

葵はほっとしたような顔をした。

「…看病、というか手当?ありがとな。おかげさまでよく寝れた」

「…そ」

と葵は言い、そっぽを向いた

そっけない返事だと思った

でも耳が少し赤くなっているように見え、ふと笑顔になってしまう自分がいた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

蓮がおかしい

いつもは笑ったりはしているが、あんなふうに優しい笑顔じゃない

いつもが爽やかだとすれば、あったかい笑顔のような…

蓮はご飯を食べ終わり、流れるように眠りについた。

その顔は、前とは違っているように見えた。

葵は蓮の顔を覗いた。

胸が苦しい

熱は無いのに、火照ったように感じてしまう。

祭りの時のようだ

葵は、蓮の顔を見た。

そっと、ばれないように

気付かないように

口を重ねた

「…何やってんだろ」

顔を洗いに行こうと思い、部屋を出た。


蓮はなぜが目が覚めた。

さっきまでなにか暖かくて、柔らかいものが口に触れていたのかもしれないと、自分の口に触れた。

そして少し、淡い期待を抱いた。

次回予告

葵の異変がはじまり、衝撃の事実が明らかになります。

なんだか蓮の様子も、おかしくなりつつあり…

物語がまた大きく動きます

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