いつもの日常(番外編)
今回は蓮視点でのお話です!
前話と次話の間のお話になります!
言ってしまった
彼女は友達だったのに。
裏切るような真似をしてしまった。
頭が容赦なく壁にぶつかった。
最近、ずっとこうだ
前までは、葵といると心がポカポカしていた。
気持ちのいい日光のようで、つい毎日いてしまう。
蓮は葵のいる病室にいることが癒しそのものであった。
だが、だんだん気持ちのいい暖かさから、熱のような暑さに変わった。
葵をだれにも取られたくない。それは、『陽』というやつにも。
そんな自分が醜くてたまらなかった。
でも葵のそばにはいたかった。
これはきっと、恋というものなのだろう。
いつものように、葵の名前が書いてある扉を開ける。
「あ、おはよう。今日は早いね」
葵はこの前実母から送られてきた新作のゲーム機で遊んでいた。正直羨ましい。
葵は動けない。
この前の祭りも車椅子だった。
だからだろうか
「昨日頼んだアイス買ってきたー?」
「これで合ってるか?」
「うわぁ!これだよー!」
葵は幸せそうな顔をして、アイスをほおばった。
こんな日常がずっと続いてほしいな
蓮はそう思った。
次回は前回の予告通りです!
たぶん普段よりも長くなります!