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第8話 害獣

10歳になりましたー!あれから5年!結構長かった…

「背も伸びたし、筋力も上がったよな…」

今日も今日とて腕立て伏せをしていると…

「シオンー!お隣さんの畑に魔物が出たらしいー!行くぞー!」

どうやらお隣のおばさんの畑が荒らされているらしい。この村では農業がいちばんの収入。畑が荒らされるのは死活問題なのだ。故に魔物は即滅殺。

「はーい。じゃあ鎌持ってくねー!」

10歳になった今、こうやってよく魔物討伐に呼ばれるのだ。

「ゲームみたいでワクワクはするんだけど…怪我しそうで怖いんだよな…」

ちなみに武器は鍬か鎌。絶対いつか怪我するよね。

そうこう言ってるうちにお隣さんについた。

「父さん!何がいたの?」

「シオン。これだ、みてごらん。」

「…うわぁ。」

そこにいたのは猪だった。と、言っても地球の3分の1しかない。

「(やっぱ小さいな…)」

この世界で出る低級の魔物は総じて地球のものよりも小さい。

「(狩りにくいんだよな…)」

想像してみてほしい。小さな生き物を鎌で殺さなければならないのだ。

「(スライムなら…!)」

「シオン?何考えてるんだ?もう行くぞ!」

「はい…」

しょうがない。狩るとしよう。俺はそう思い畑に入って行った。

その瞬間チビ猪が牙を剥いて突撃してきた。と、言っても遅い。

「(ほんと弱い。だから狩れないんだよー!)」

だが牙を剥いてくる以上殺すしかない。

「(ごめんなさーい!)」

そう思いながら俺は鎌を振った。その瞬間、猪の頭が切れ、体がどさっと横に倒れた。血が吹き出しているが、それは見ないことにした。変な考えだがこれが鬼だとかドラゴンとかだとまだ抵抗がないのだ。ゲームなどでたくさん倒してきたからだろうか。だがこう小さいものとなると…

「シオン!終わったぞ!」

考え事をしているうちに狩り終わったらしい。あたりにはチビ猪がまとめてあった。

「今日は猪の肉を使った料理だな。」

そう言った父さんに頷き、俺は猪をまとめて家へと持って帰った。


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