7·報告書(仮)
ここまでのお話は、Libra様の「湖面の妖精」とその続編のお話あってのものだねです。
もちろん了解は得てますが、「湖面の妖精」がオリジナルで、私が思うに「湖面の妖精」の方が当たり前にクオリティ、完成度……完成されてます。
ぜひ、そちらの方をよろしく。読んで欲しいな。
ー 前回までのあらすじ
と、言う訳で、妖精さん達へのベビーシッター業務無事終えて、女は帰ってくることができました。
何処に……?それでは始まり始まり!
「はい、お疲れさん!」
と、労いの言葉を発したのはおじさんでした。
「ってー(痛てー)な、もう少しまともな送迎できないのかい……ケツは痛いわ膝は擦りむくわ……」
と、愚だまいてるのは女の方です。
「まあまあ、姉さんそう言わんといて。まだこの会社新設したばかりなん……まだ試験的なこともありなまして……です」。と、補足的発言する猫……
誰かは思う……何この三者三様のやり取り……?
ー して話に戻る
「な訳で、わし先に上がるから、報告書の方はよろしく!んじゃっオッ先ー!」
おじさんは定時なので帰宅なのです。
「は!?ちょ……ちょ待って!まだ全然わからないんだけど私、そりゃ~ないだろ、おじさん」
此処が一体何処なのかも解らんし。
「だーい丈V、ちゃーんと引き継ぎ、中夜勤の人材はもう来てるから!ねぇカサゴさん」
'だい丈ブイって'いちいち古いな……えっ!?
と、女は思って見たら居ました、女の人が。
この、いかにも中小企業の事務室的な、だいたいここも12畳強ってな部屋の左角奥手前のパソコンの前に、パソコンに向かってタイピングしてる女性。
多分ていうか、この女性がおじさんの言ってる引き継ぎの人、カサゴさん……
なんか……どっかで見たことが……
あ!女優、女優のリョウって人にそっくりだ。
良かった今回は魚類じゃなくて
だってね~……名前がカサゴなんだもん。
なので私、自己紹介をしてと
「あの、カサゴさん、先日入社しましたムツリと言います、よろしくお願いします……」
あれ、あれー?何かおかしいぞ?何処がどうって訳でもなあけれど、どしてかな?
ちがうな、会社?そうよ、何で私はこの会社で勤労してん!?そうよ異世界よ!
誰かは思う、やっと今自分の置かれている状態の疑問に気付いた女、ムツリなのだが……と。
そして引き続きの女性カサゴさんは
「は~どうも、うっかりカサゴの向井です。今後とも……よろしく」ボソボソ……
(そう、向井さんの声はボソボソ小声な訳で……)
ななな、妙にボソボソな声ね、は!?今何て言ったの、うっ……うっかりカサゴ!?
「あ、あの~間違えてたらごめんなさい、まさか向井さん、さかな、魚では……ないですよね」
(ドキドキ)
まさかねー……(ドキドキ)
「え、そうですよ、私、うっかりカサゴって名前の魚です、長いことカサゴと間違われてたんです……」
ほ、ど「どっしぇー!」
しぇーって、おそまつ君のイヤミじゃないんだから……古い。
女ムツリは思う、何この会社?世界?いったい誰がつくったん?意味解んない……と。
その誰かも思う、右に同じ……Libra様、読書様方々の感動を返せ!
と、とりあえずその、溜まっている報告書とか領収書の整理をすることにした。
なのだが……領収書!?いつでたの?。
ー 今、学生の方々へ……
会社務めするようになったら嫌でも解ります、現場からの帰社後の事務作業……疲れるんだわ。
だからその誰かは、異世界物だろうと甘いことは許さん……です!。
ガンバれ異世界会社オフィスレディ!
ーー 現実とはかなり違う報告書まとめ
ふーむ……新規の契約だったのね、Libraさん。
配偶者はっと……
この際関係ないわね、私ムツリもこの年齢で独身だし、あの誰かも。
して、ほうほうLibraさん、異世界国際公務員とな!ま~メダカさん達から聞いていたけど、こう、公式文書をみるとヤッパリスゴいわね。
して司法裁判官、最高裁判官!スゲェな~おい!
んん、でも今回これが仇になっちゃったのよね……
異世界、異世界国際もふりんピック……
何、もふりんピックって?オリンピックじゃないんだ。
んで何々、判定疑惑?なにが?
うさぎとカメの徒競走、競技判定でうさぎが勝利した……訳じゃないんだよね。
カメの国の審判が、自国競技者に有利な方向にむけて……で、それでもピン差をカメラ動画確認したにも関わらず、自国競技者カメに……旗(勝ち)を上げた。
んで、それが縺れに縺れて両者の国際問題まで発展した。その挙げ句、国際最高裁判までいき
はぁ……Libraさんに審議の決定がまわって来た。
何やってんのうさぎとカメは?はぁ~あのさぁ……子供、子供達の夢……こわすなよ、特にカメ!。
それで、Libraさんの予定滞在日数が大幅に伸びた。伸びに伸びたのね。
ほんと可哀想なのは妖精ちゃん、リンちゃんたちよ。スマホの使い方わからないから連絡のしようがなかったのよね、まわり近所は主に魚類だし。
それで、丁度良いところに内の会社と繋がることができて……ま~後はその、今に至るところね。
あ~Libraさんにメールしなきゃ。
リンちゃん達、妖精ちゃん達のなまえ、名前が欲しがってたわね。たしか12名よね。
Libraさんに妖精ちゃん達の名前、一人一人つけてとメールいれとこう。
何かみんな、本当可愛いかったわね。寝癖がちょこんと跳ねてる娘とか、じと目っていうの、いつも眠たそうな目の娘とか。
こんど休日なでも会いに行こう。
そう言う訳でLibra様、12名の妖精ちゃん達の名前、お願いします。
風の(ふう)だけ名前あるのはヒイキだ。
妖精ちゃん達の名前のくだりは、半分はマジです。
ですが、独り善がりなことですので
Libra様、不快な思いされたらごめんなさい。
依存しまいと書きだしたのに……もう依存してる。
ごめんなさい。