56·その[勇ましき者共]を出し抜いて、その2
はぁ、「観光ビザかよ」。
官庁庁舎の女性が
「また、ひと月手前くらいの3週間後位に来てください」。
やっぱり埃っぽいな、この道。太陽は、まだお昼じゃないな。
「いいじゃないですか、のんびり観光しましょうよ」。
トシか。
「いまは、そうだな……」。
いまはまだ、それで良いか。
それから、カーンちゃんもニコニコ笑顔で付いて来てるし。
可愛い女の子いるだけで違うな!。
おばさんとニートだけじゃなぁ~、話し盛り上がりに欠けるだろ。
「仕事、違った。ここでは冒険、冒険は明日からにしよう、トシ」。
「はい、そうしましょう」。
ー翌日ー
あれ、「オートミールってマズいのな」。
「まずー、マズ~……、マズいぃ……」。
「トシ、はっきり言っちゃっていいぞ!今はこの部屋2人しかいないんだから」。
「はぃ~、以前、前の世界では……あそこまではマズくなかったですから、はは……」
愛想笑いもここまでだな、トシ。わかる!その気持ち。
「さっ!気を取り直して、冒険へ出発だっ!」
「はいっ!」
ーー
そして、ここは町外れ。教会から北西の。
あれ?おかしいな?。あれ?何でかな?あれ?
「カーンちゃんは、何でここにいるかな?」
「はいぃ!それは勇様のお目付け!ヴッ、ゴホン!お供兼案内役として参ります」。
続けてカーンちゃんは
「私、こう見えても神様につかえる身っ!
超!!回復、魔法的な……使えます」
カーンちゃん、これから使うパッケージの事とかどう説明するかな?
ーー
また今夜。




