55·その[勇ましき者共]を出し抜いて
その、テレポーテーションのあれこれは、また次の機会でお願いします。著者から。
ーー
お話しの方では、では。
屋外へ出る事が出来ました。
私達2人は。
トシゾウは元に戻った。なんとかな。
「なーろッパですね」。
[なーろッパ]??何だトシ、なーろッパって?
何て言うかこの街並み、中世ヨーロッパって感じだぞ。湿気が酷そうだ。
「トシ、[なーろッパ]って何だ?」
「あ~、
[なろう]って知ってます?シズカさん」
[なろう]??
「いや、知らない」。
[なろう]、知らないと駄目なのか?
「いや、知らないならいいんですよ。簡単に言って中世ヨーロッパ風って事てす」。
んん、[なーろッパ]、ヨーロッパ……。
まっ![それ]で良いか。
「それではシズカ様、これから総務省合同庁舎に向かいましょう」
おお!ひょっこりと、サ……カーンちゃん。
何か慣れないな。
でも何でユウシャなんだろ?、私……達?
「カーンちゃんはどうして私達の事をユウシャだと思ったの?」
それでこの建物、教会……プロテスタント?ではないわよね?。
「それはその、ルーンのはいった履き物を履いておりましたから」。
ルーン?履き物?、靴……スニーカーか。
だけどルーンて何かな?
どうでも?いいけど、アスファルト舗装じゃないのな。埃っぽい。
「カーンちゃんルーンて何?
トシゾウは解るか?ルーン……」。
トシゾウ
「ルーンですか?んん……何だっけな、オーディンとか……」。
何だ?おーでん、おでん?
「トシ、おでん喰いたいのか?」
「おっ!シズカさん何言ってんですかっ、おでんではなくてオーディンです」。
「だから[その]おーでんって何だ?」
ファミレスか何かか?
「参ったな、シズカさんゴメンなさい。今思ったてすが、僕も詳しくは……」。
あぁ~、そうかトシ。だけど仕方ない。
「そんな落ち込むなトシゾウ、それより今はルーンだ。で、ルーンってカッ!あ!」
カーンちゃんは、私のスニーカーのある部分を見ていたから解った。何となく。
[N]のロゴマーク、ニュ△バランスか。




