54·チートを探して、その7
う~ん、可愛い!……ちがうか。
部屋だ。陽当たり良好……。何て言うか、間取りは良いのかな。
「ユウシャ様、ご気分はいかがですか?」
シスターちゃん。
「勇者じゃないけど、ゴメンねサクラちゃん、間違えたっ!えっと?……」
この娘の名前何だっけ?……。
「ゴンザレスです。ゴンザレス·カーンです」。
ごっ!ゴンザレス……。間違えてるだろ、どう考えたって間違えてる。(サクラちゃんだよ)
(見た目、ク◇ーcard集めてる、あの……)
(く◇ー·りーどは大嫌いだけど、生け好かねぇ)
だから
「カーンちゃんで良いよね」。
それと
「もう1人いたはずなんだけど、どうかな?」
トシ、トシゾウ……生きてるか?
「ええ、はい、馬子の方ですね」。
マゴッ!馬子かいな……アイツ。
残念、カーンちゃんからしたら、アイツが一応勇者なのか?な。
う~ん、まあ……今言ってもいいけど。
「ええと、会えるかな?彼と」。
きょと~とした顔で、その顔も可愛い!。
「はい、会えますよ。もう、起きてると思います」。
その部屋を出て、建物の廊下を左から右へと進んでいくと、何て言うか、炊事場?台所みたいな場所に案内されて、洗顔をしたりして……。
ポンプ?昔、じいさんの家で見たポンプまたいな物があった。
水道は通ってないのか?。
まだ、決め付け出来ないが、文明は低いのか?。
白烏さま、まだ道は長そうです。
そして、さっきの廊下を少し戻り、今度は左右別れてた左の方へと向かう。
ほお~、大部屋か。
そして聴こえてきた。
「痛だだだだ!!!!」
何やってんだっ??アイツ?……。
「もっと優しくしてよぉぉ~~……」。
「あんたも男の子ならシャキッとしなさいっ!」
なんか、何か……年輩?(それでも20代前半だろ)
の、多少キツめの顔立ちのパツ金ギャル、間違えた、シスターに(気合いっ!)入れられてる。
トシゾウが……。
最近パツ金なんて言わないか。
「元気そうで良かったわ」
そう声をかけると
何だ?泣くのか?泣きじゃくるか?トシゾウ。
捨てられたチワワみたいになって。
そして
「ひっ!!酷いじゃないですかっ!」
「酷いじゃないですかっ!何ですかアレ?」
「死ぬっ!!死にますよっ!死んじゃいますよ」
ふっ!!くくくくくっ!(含み笑いをこらえて)
「生きてるじゃないか!トシゾウ」。
「馬子が主人に泣き言言うんじゃないっ!!」
トシゾウの文句にみかねたのか?
例のパツ金シスターが追加で言う。
だけど、やはりトシゾウは馬子の役回りなのか。
「う~ん、まあ……アレに関しては私にも思うところはあるんだが、ふぅ……こうして無事、2人は無事だつたんだし、飯でも食おうや」。
「うあっ!!ヴアッ!うああーーん!」
トシゾウ、トシ……泣きだしてしまった。
身長175ほどの丸顔日本男子。
ガン泣きだ。朝から。
仕方ないな~
「あ~よしよし恐かったんだな、寂しかったんだな。もう大丈夫!も~大丈夫だよ~」
トシは、私のぺったんこのお胸の中?に、ひっ着いて。
少々、幼児退行することしばらく。
時々思うんだが、男って何かあればエロさが無くなってすぐ子供になるよな。何故?弱いから?
ー
また明日。
次回
異世界移動の屁理屈。




