5·妖精さんを助けろ その4
ー 前話までのあらすじ
ある「湖面の妖精」……妖精達がいました。
その妖精の女の子達は、悲しみ泣き更けています。
その理由は、妖精達の母親、お母さんがどこかへ行って妖精達のもとへ帰ってこないからです。
そんな妖精達のもとに来たのは、
妖精達よりもとても'大きなオバケと毛むくじゃら'
だったのです。
さてさて、どうなっていくのやら……。
ー それからそらから
「うん!リンちゃん、あの人達は多分……うん!
大丈夫だよ!!」。
と言ったのは、ザリガニのおじさんです。
妖精の女の子[リンちゃん]の独りは少し考えます。
ザリガニのおじさんは'そう'言ったけど……う~うん……たしかに、確かに何か?
ママ、お母さんと少し……ほんの少しだけ同じ?ような香りが……する。
私達が大好きなお母さんの香り。
信じて、信じていいのかな?あのオバケさん。
でも心が、僕の心がフルフルするの。
何か流れてくるの、あのオバケさんから……
暖かいの!暖かいの!何か。
ママみたいに、どうして?
お母さんがいなくなって、その事だけが思い通りにならなくて…… 忘れてたの!
そう、そうだ! きっと、きっとあのオバケさん達なら!オバケさん達なら……。
そして、妖精のリンちゃんは勇気をもって飛び出したのでした。
ー まだ今回の事は続く
妖精の女の子、リンちゃん達。
リンちゃん達に'オバケさん毛むくじゃら'と呼ばれていた事を知らない、当の本人達はと言うと。
約二名は……と、いうと……。
「あ!出てきた!お!こっち来た!」。
そう言ったのは'オバケさん'こと中年ヤンキー女。
「あ~多分小池さん、ザリガニさんが言ってくれたのかな?リンちゃんに」……誰かが言う。
え?ザリガニって'小池'って苗字なんだ……
じ~(妖精、リンたゃんが観察眼)
フルフル(武者震いもプラスさて)
更にじ~……
うわ~……私、めっちゃ警戒されてる……し、そして、妖精ちゃん震えてる、恐いのかなぁ?
[恐いだろ中年ヤンキー……おばはんと言うモノは、誰だって……]と、誰かも思い。
当よオバはんは……
恐くないよ~……私は恐くない怪しくない。オバはんは自己暗示を掛けてる。
ごく一般的な、大人の女性ですよ~……
しかし参ったわ、けど、声をかえないと始まらないのよね。
よしっ![覚悟を決めたか?]
「え~と私は人間、恐くない、恐くないのよ!わかるかな?」
だ!は!どうやって妖精と友好関係結ぶのよ?
誰か教えて~。コレあれだわ、未知との遭遇ね。
それと人間だもん、あれ?それは違う?
「ニ·ン·ゲ·ン?」、フルフル!フルフル!
そう、フルフル震えてる?リンを見てオバはん
ムッは~!めっちゃ可愛い♡なにこれ!
持って、お持ち帰りしたい!妖精♡
しかも女の子って!♡
「そ~う人間!それでね!それでね!あれっ何だっけ??」点々々……
中年ヤンキーは本来の目的をド忘れしていた。
「ママ、ママ……」。
ママ?あれ!この子独りなのかな?
「え~と違う、違うよリンちゃん。この人達はねママじゃないよ。でね、そのリンちゃん達のママに頼まれ~たのかな?多分、で、来てくれたんだと思うんだけど、その辺どうかなぁ?」と……
と、間をとってくれたのはメダカさんこと、池田メダカさん。
ここで再びメダカ登場。
と!そ!そうね!
「おい猫その辺どうなん?で、私は何の営業するん?保険か?原物有きの商品か何かか?」
と、空気となりかけてる猫に振ってやることにした私事、もう中年にもなる私は。
コノ猫仕事しろ!!
「はうあ!姉さん、こ!今回営業はいいんです、はい。その、今回は姉さんに実働してほしくて……その」
は?何だ?製造?では……ないわね。何だ?サービス業か?清掃業?う~ん
アレンジメント?わからん?
「ネコ~……ハッキリ言えヤ!」、何かこのネコ、ハッキリしないわね、私が脅しすぎたか?
「その、その……ベッ~ベ~」
べ~……何だ?べ~って……?
「だ~か~ら~、ベーなんだ?」
「ベビーシッター!お願いします、姉さん!」
は?
「は?」「ハァッー!!」