42·薔薇色の日比……3
此処は、阿の世と此の世の……境目なのか??らしい?
そして 私の傍らに居るこの猫は……現相棒の猫柳パイセン。見た目は、そのままに動物の黒?猫…… 光の加減で毛色が少しグレイに見える
彼??彼女? 猫柳のことは私は以前から知ってる??知ってた?
そして 此処は
「なあ猫柳パイセン……此れは もしかして走馬灯って なのかい??」
そう 私は現在瀕死……死の淵にいる??なる、なってるらしい。
だから…… いま見ているのは、私の思い出 記憶なのかな て…… 嫌な思い出だ。
「走馬灯 いえ……違います ムツリさん」
猫は続けて
「走馬とう 走馬塔、"とう"違いです」
とう??とう? 塔 私が"そう"思うと続けて猫は
「もしくは ドリス……」
ドリス??
ドリス……
ああ あぁ~~……精神世界か 誰の??
誰の?
こんな時にだけど こんな時に私はイマ猫の事も思い返してしまう。
まあ良いのかな 敵もいないだろうし。
ヴェート·ウォッフェン ヴェートー·ヴェン。
どうして彼??猫は それとも……
だから聞いてみた。
「なあ 猫…… チェロ セロを弾く 彼……
ゴーシュは……あの後 どうなったの??」
チェロ セロ弾きのゴーシュ。
いわずと知れた某 文豪??なのか?
宮沢賢治の小説のこと……
ムツリは 私はこの後……どうなるんだろう
何処へ行くのかな??
ふと猫を見てみると……思案の沈黙を終わるようだ
私の問いかけに答える??……かな。




