41·薔薇色の日々……2
そこは 見てくれの悪い雪化粧の どこか寂しさ吹きすさぶ町並みでした。
「ネコ!?おい!猫柳!」
おい?あ……どこ行った?ネコ……
でも そうだ 此処は私がいた、私ムツリが昔住んでたあの町。
そして
あれは!!学校とは反対のこの道の先、向こうに見えるのは、向こうにいる子供、子供達。
この先、この時間の少し先トラック、青い色の2トンほどのトラックが来て子供達の隣、車道に止まるんだ。
ゴォォーー!♪
(ムツリの脇をトラックが走行する音♪)
通りすぎた。そして……止まった。
子供は3人、そうだ3人いるんだ。そして
子供2人はトラックに乗り……1人は残る?
残される。
残されたのは私だ。私が任意で残った……。
私自身の思いで残ったのか……アイツに残されたのか……どっちだったんだろうな。
あの時は何の帰りだったんだ??
冬……冬の帰り道。学校の授業じゃない。なら何の帰りだった?
そうだ、スケートだ。アイススケート、フィギュアスケートじゃない。そんな洒落た物この町には無い。
スピードスケートよね。私はフィギュアスケートがやりたかったのに。
でだ よね、スケートの帰り。
そして
アイツとアイツの家は近所。私の家の
距離は……距離は2人共 私の家から100mも離れてない。そしてあの時 私には帰りの途中用事は無い
何となく思ってたんだ。認めたくなかったのか、見て見ない振りしてたのね。私……
でもこの時初め……思ったのよ……
アイツは友達じゃぁーない!!
不思議……当たり前に涙は出なかった。
そして 今見ているあの女の子は私……
「ムツリさん……」……
……
「ネコ……」……「見てたのね……」……
忘れたと思ってた。




