37·the ハード、その2
ツンツンツン……ほわ!?
「寝過ごした!?」
「大丈夫です」ああ……白烏さん
一応この話のヒドイン、ムツリは寝ぼけ完全に覚醒するまでしばし時間をいただこう。
此処は、で、何処?てニューヨークか。今は朝の……6時半か。
「それでさ白烏さん、あの有名なロス市警はいつ来るの?」
「いえ、彼は遅刻します」
マジか~確かオリジナルでは無理矢理普通に出勤?拉致?されて来るよね。
「え?もしかして私達がアレ止めるの?」
アレ、テロ、破壊行為……
「はい、ま~……そうです」
またかよ、バイオレンス……
「白烏さん、何でそうなったんだよ?」
「はい、タイムパラドックスが起きました」
言わんこっちゃない、だからそんな手を伸ばすなってあれほど……言ってねえか、私は。
「しかしタイムクラッシュよりはマシです」
タイムクラッシュ……あれほど面倒くさい事もないか
「何処だっけ?タイムズスクエアだっけ、最初に行くとこ?」
あれ、ハーレムだっけか?アフリカ系統が住んでいる場所……
「いえ、私達はその先回りしてウォール街に行きます」
ウォール街ねえ……あれは確かテロ行為と見せかけて単純に空き巣なんだよな……火事場泥棒か。
「白烏さん、何処が何がズレたんだ?」
パラドックス……矛盾
「サイモンセズ……」
あ~あのナゾナゾな、サイモンセズ事態が無くなったのかな?
「私達がその答えを先回りして答えを当てるのか?ん?」
「いえ、違います」ん?話が見えなくなった。
兎に角そのウォール街にある目的の電話BOXの所まで行くことにした……私と白烏さんは。
目的の電話BOXの近くにはまだ人が使ってる様子は無い、その近くを通勤する人達が通りすぎるだけ。
「既に向こうさん達(偽テロリスト)の逆探知の細工は終わってます、私達とは違う別の実働社員が」
逆探知?
ん、あ……割り込むのか、私達が、偽テロリストとマクガイバー刑事の間に、警部補だっけか?
「確か答えが1にならないとイケないんだよな、でないと人死にがでるんだっけか?」
「ムツリさんはあの問題の内容覚えていますか?」
う~ん、確か……
◆ セントアイブスに行く途中に出会った男に?出会った男にと言うより、その男が××と出会っただろ?
◆ 「はい、その通りです」
「で、何が何処が変わったんだ?」
私達が彼に、彼等に正しい答えになる様にその問題をパラドックスが起きる前の問題の内容に。
うわ~~やっちまったかな?




