14·見つけてあげよう!、その5
で、前回の続きか。
「んでドラゴン先輩、幽霊って光るん?」
何だっけな、ポルター何たらって映画で幽霊光ってたな、光ってたかな~?
「はい、今起きた現象は昇格です、この女の子は幽霊から精霊に成りました!」
と、そこで
「ネエネエ、おばちゃん、アタシこれから何処かへ行くの?もしかして……おばちゃん達は神様?」
え、神様!私、ムツリとこのドラゴン先輩が……
「そ、そうなのよねぇ~結局私達って何なん?ドラゴン先輩、この娘からして見れば私達って職業柄何にあたる?」
警察じゃ無いわよねぇ~……
「え~そうですねぇ~公務員って、ところでしょうか、生活福祉課の、本来ならぁ~……その~課の者が迎えに来るはずだったのですがぁ……」。
そうなん、えっ!そうなん!?
「そしたら何で、どうして私達が来て迎えに来てるの?」
「それはぁ~……」。ん?それは。
「先輩……?それはぁ~?」
ドラゴンパイセンに更に。
「たいまん、職務怠慢ですね……彼の」。
誰の?担当の!
「はっ?ハァー!?」
(無くね!社会人として無いだろぉ!)
「おい、そいつ呼んでこい!そいつ、私が焼き……気合い入れて(ガツンと一発説教)やらぁ!」。
あと始末書もんだろが!!始末書で済めば軽い方だけどな。
「あぁ~はい、ムツリさんの言いたい事は、彼、その彼に伝えときます、ですが、今はこの娘を本社へ連れて行かないと」。
そうか、そうだった。
「ま~そうね、それで、連れて行くにしてこの娘その後どうなるの?」
身元保証人とか……
「ん~……ま~この娘の場合ですと、もう身元引き受け人の方が居られますんで」
はぁ~……いるのか、引き受け人。
「ん、あ~そうなんだ。ん?で、誰っ?」
幽霊?精霊?の女の子の身元引き受け人?
「はい~その娘の祖母、お婆様です」
そか、お婆ちゃんか。
「ふ~ん……」
ふ~んと思って、その娘に視線を向けてみると
きょと~ん……?
と、私達を、私達の会話を意味不??みたいな感じで娘は頭の上に?を浮かべて見ていました。
待たせてしまっていた。
「あ!ごめんなさい、ええとね、兎に角怪しい者じゃないから……って、怪しいかな(ははっ)でもねでもね、ダイジョウブ、大丈夫だから」
(何が大丈夫?自分で言ってて嫌になる)
そして、その娘から返ってきた言葉は
「コウムイン?タイマン?ってなあにぃ?」
……
そこかぁぁ~~!!




