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94.副将を瞬殺する

第6章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 マート・フォーガスは図体の割りに超スピードで、ウェルに向かって巨大な斧を振り下ろす。

 しかし、ウェルは受け流してマートを一撃で倒した。


「………………………………」


 会場全体に静寂が訪れた。


 巨大な闘技場の観客たちは声を失い、ただ目の前の光景に目を奪われている。


 その間に、倒れたマートの巨体は眩い光と共に、まるで風に吹かれるように会場の外へ転送された。


「………はっ! しょ、勝者!! ウェル・ベルク!!!」


 実況者ロムも一瞬固まったが、すぐに我に返りマイクを握りしめ、震える声で結果を会場全体に伝える。


「……うぉおおお!!!!!!!!」


 少しの間を置き、観客席全体が歓声の渦に包まれた。


「すげえええええぇぇえ!!!!!!!」

「なんなんだあの少年は!!!!」

「全然見えなかったぞ!!!」

「あと可愛い!!!!」


 闘技場の空気は一瞬で揺れ動き、言葉では言い表せない興奮が会場中を支配する。



 その頃、ギルドマスター控え室。


「………………………」


 会場全体を見渡せる高窓からウェルの試合を見守るルミネスゲートのギルドマスター【ゲルド・ダスティン】は、驚愕のあまり口を大きく開けたまま固まっていた。


「…………は!? ハハハハハ!!! ど、どうだうちのエースは!!」


 間を置いて我に返ったゲルドは、誇らしげにウェルを褒めたたえようとしたものの、額から冷や汗が滴り落ち、驚愕の表情を隠しきれていなかった。


「…ゲルド…ウェルくんがここまで強いとは、知らなかっただろ?」


 ブレイブハートのギルドマスター【デューイ・スターク】は、冷静にそのリアクションを指摘する。


「は…ハハハハハ!?!? な、なななななんのこちょかなぅあー?!」


「嘘下手かよ!!!」


 吃りながらも滑舌が崩壊するゲルドに対し、他のギルドマスター全員が一斉に突っ込む。


「…それにしても…。なんなのだあのウェルという少年は…。既にS級冒険者の実力を凌駕しているのではないのか?」


 ウェルの冒険者ランクはA+2(エープラスツー)である。しかしブラックアマゾネスのギルドマスターは、明らかに一つ上のS級冒険者の力量を超えていると指摘する。


「危険度Sランクの魔物を1人で倒したのはついこの前だ。だから今年の【S級冒険者昇格試験】は受けてない」


 S級冒険者になるには段階がある。

 まずは危険度Sランクの魔物を単独で討伐すること。


 それをクリアすれば【S級冒険者昇格試験】を受ける資格が手に入る。

 そして【S級冒険者昇格試験】に合格すれば晴れてS級冒険者となれるのだ。


「…まさかこんな短期間にここまで強くなるとは…」


 ウェルがルミネスゲートに入ってから、まだ数か月しか経っていない。


 リザード10000体の討伐。

 オークロードの討伐。

 ヒュドラの討伐。

 闇ギルドのメンバーの一人を討伐。

 そして、ついには単独で危険度Sランクの魔物【ジェネラルベヒーモス】を討伐した。


 今ではウェルの実力を疑う者はいない。誰もが彼を兄貴分として慕う。


 さらに、以前は問題児だったビリーたちも更正し、A級冒険者に昇格している。


 ウェルはただ強くなっただけではない。

 多くの仲間を作り、多くの人々の人生に影響を与えた。


 もはや昔の小心なおっさんではない。

 今は一流冒険者【ウェル・ベルク】だ。


「しかし勝つのはウチのレオンですよ」


 それでもウェルではなく、ブレイブハートのエースS級冒険者【レオン】が勝つと断言するデューイ。


「レオンは既にS+1の実力を持っている。危険度S+1の魔物が現れて、単独で討伐すれば昇格できるのだ」


 まだその魔物は確認されていないため、レオンは次のランクに昇格していないが、実力はすでにランク以上であるらしい。


「ふ、ふん! 言ってろ!! ウェルだってそのくらいの実力はある! まだまだこれからだ!!!」


 ウェルはまだ力を隠していると、対抗するようにゲルドは胸を張る。


「コホン、それにしてもそちらの副将。テンテンと言いましたかな? ウチのA+2の冒険者キーファと相打ちするとは…。本当にA級冒険者なのですか?」


 A+2の冒険者相手にランクが二つ下にも関わらず、相打ちで試合を終えたことに疑問を持つデューイ。


 本来の実力であればありえない現象なのだ。


「……あ……」



 一週間前。



 【ジェネラルベヒーモス】討伐および魔物の暴走情報を整理していたころのゲルド。


「おぉ! テンテンは危険度A+1の魔物ベヒーモスを一撃で仕留めたのか!! 早速ランクを上げてやらないとな!!」



 そして現在。



(忘れてたーーーーー!!!!!!!!)


「……あなた…今、忘れてたって顔しましたね?」


 冷や汗を垂らすゲルドに、デューイは指摘する。


「い? いや!? いやいやいやいやいやいやいやいや!?!?!? なななななんのことなのらー!?!?!?」


「嘘下手かよ!!!」


 さっきよりも吃り、変な語尾になるゲルドに対し、他のギルドマスター全員が再び突っ込む。


「…まったく…あなたという人は…。本当に昔から雑ですね。補佐のクラーラが苦労するのがわかります」


 完全に自分の失態であり、ゲルドは何も言い返せない。


「ご理解いただきありがとうございますデューイ」


 クラーラはゲルドに味方する気など微塵もない。

 昇格の権限はギルドマスターにあり、補佐には決定権がないのだ。


「私の方でも報告書を読みましたが、ベヒーモスを一撃で倒せるならA+1どころかA+2の実力はあるでしょう。非常にもったいない」


 つまり、現在のテンテンの適正冒険者ランクはA級ではなく、A+2である。


 それならキーファと相打ちできたのも納得がいくというものだ。


「さぁ!!! 次は大将同士の戦い!!! 新人だけど超強くてカッコ可愛い美少年ウェル・ベルクが勝つのか!?

ブルガンリルム王国最強の冒険者レオン・スティーブが勝つのか!?

誰も見逃せない戦いが始まる!!! それでは試合開始!!!!」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


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