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81.悪霊退散

第5章完結まで連続投稿します!

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

 木製の床はきしみ、古びた柱には時折ひびが入り、屋敷全体に年月の重みと湿った空気が漂っていた。


「屋敷を傷つけるとリフォームが大変になるから派手な技は使わず行くぞ!」


 俺の指示のもと、パーティーは緊張感を帯びて動き出す。


「あ、待ってくださいませウェル! 【霊力】は扱いが難しいので、加減しすぎるとそんないっぺんに倒せませんわ!」


 リーズの声も気にせず、俺は迷いなく前へ突っ込む。


「新技!!ラーニング二つ同時発動!!【霊力】【迅剣】! 合成!! 【霊迅剣】!!」


 【霊迅剣】。

 霊力を込め、高速でしなやかに振るう剣技。威力よりも速度と正確性を重視し、スケルトンたちを切り刻む。


 スバババババーーーーン!!!!!!!

 カタカタカタカタカタ!!


 俺は目の前の二十体ほどのスケルトンを一瞬で薙ぎ倒した。

 骨が砕ける音が屋敷内に響く。


「終わりましたー!」


 あまりの速さに、リーズは呆然とした表情で俺を見つめる。


「……驚きですわ…」


 本来【霊力】は扱いが難しく、加減を間違えれば力が空回りする。しかし俺は初の実践で余裕でコントロールしているのだ。


「気持ちはわかるアル…リーズ」


 長年の研鑽でやっと習得した【気】を、俺があっさりマスターしてしまった。

 テンちゃんはリーズの肩を軽く叩き、彼女の複雑な心境を察した。


「元々は【ラーニング】という一つの固有魔法を使っているだけじゃからな。一度習得すれば扱うのは容易。しかも【魔力】と【気】の融合まで可能になったしのう」


 俺は【霊力】を使っているというより、固有魔法【ラーニング】を媒体として【霊力】や【気】を操作している。

 単体で扱うよりも容易で、さらに異なる性質の【魔力】と【気】を融合した【魔導気】も使える。

 これくらい朝飯前、と解説するエリスお嬢様。


「で、では参りましょう! ウェルが先に行ってしまいますわ!」


 俺の魔法に驚きつつも、リーズは先陣を提案する。


「そうアルな。いちいち驚いていていたらキリがないアル」


 こうしてウェルパーティーは、スケルトンが現れた扉の奥へと進む。


「やはり屋敷の中は真っ暗ですわね。それに、不気味なほど静かですわ」


 昼間のはずだが、屋敷の周辺だけ霧が立ち込め、陽光は遮られて夜のよう。

 明かりがなければ何も見えないほど闇は濃い。


「それなら俺に任せて!」


 俺は手のひらを天井にかざす。


「光魔法【ライト】!」


 【ライト】。懐中電灯代わりに光るだけの魔法で、周囲を明るく照らすことができる。

 エリスお嬢様が人形に魂を移す際に使った以来の久しぶりの魔法だ。


「明るくなりましたわ!」


「ウェルってチートな便利屋アルな!」


 チートな便利屋って何だ……。


「呑気なことは言っておれんぞ! 囲まれておる!!」


 光を照らすと、魔物の姿が浮かび上がった。


「ヒーッヒッヒッヒッヒ!」


 危険度Cランクの魔物【ゴースト】。

 フードを深く被り、足がない幽霊のような姿をしている。

 死者が魔素を取り込みすぎて魔物化した存在だ。


 霊体であるため通常の物理攻撃は無効。

 だが魔力や【気】に弱く、特に光魔法や【霊力】には脆弱で、小さな力でも大ダメージを受ける。


「新技!!ラーニング二つ同時発動!!【霊力】【剛剣】! 合成!!【霊剛剣】!!」


 ズバーン!!


「八極気功拳【川掌(せんしょう)】!!」


 ズドーン!!


「召喚!ディア!【ライトニングアロー】!!」


 ビシュッ!


「光魔法【ヒール】!!」


 パァーッ


「ギャアアアアア!!!!!!」


 ウェルパーティーの連携攻撃で、【ゴースト】たちは瞬時に消滅した。


「まったく相手にならんのう」


「【気】も有効で良かったアル!」


 ちなみにエリスは初級魔法【ヒール】を無詠唱で使用可能。

 リーズとのAランククエストで上位互換【エクストラヒール】を多用した成果だろう。


「油断はまだできませんわ! 邪な【霊力】がさっきより強くなっておりますわ!」


 霊力を持つリーズだからこそ、変化に気付けるのだ。俺も同様に感じている。


「俺もわかる…あそこだ!」


 大広間の中央階段を登った先に、邪な【霊力】の塊が集まっている。

 塊は徐々に人の形を作り出し、やがて長い青髪、どこか寂しげな赤い瞳、全身青いドレスを着た美少女の姿が現れた。


「…ケテ…」


 少女は何かを訴えている。


「何アル?」


「…タスケテ…」


 助けて。

 少女は確かにそう言った。

 一体何が、どうなっているのか。


「これは死後しばらく経ってから、悪霊に呑まれたみたいですわ!」


 悪霊に呑み込まれた……それは一体どういうことなのか。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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