70.危険度Sランク!ジェネラルベヒーモス
第4部完結まで連続投稿します!
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
危険度のランクがA+1(エープラスワン)のベヒーモスを次々と撃破していく【ルミネスゲート】のエース。
犬族ウェル・ベルク。
同じくルミネスゲートの武道家リン・テンテン。
ブルガンリルム王国最大規模の冒険者ギルド【ブレイブハート】のS級冒険者【レオン・スティーブン】。
しかし、森の奥で、
「グオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」
ベヒーモスよりも一回り大きい危険度Sランク、ジェネラルベヒーモスが三体現れた。
「あれは…ジェネラルベヒーモス!」
ジェネラルベヒーモス。ヒュドラと並ぶ危険度Sランクの魔物で、ベヒーモスよりも一回り大きく、全身は黒に近い緑色に覆われている。
「…正直想定外だ…。1体だけなら倒せるが三体とは…」
レオンさんはS級冒険者であり、危険度Sランクの魔物ならサシでも倒せる実力を持つ。
しかし数体相手にできるほどの実力ではない。
「……ウェルくん…1体任せてもいいかい?」
レオンさんは俺にジェネラルベヒーモスの一体を任せる提案をした。
「レオンさん! いくらなんでもA+2とはいえ、A級冒険者に危険度Sランクの魔物を一人で任せるなんて危険すぎますぜ!」
キーファが反論する。常識的に考えれば、俺一人でジェネラルベヒーモスを倒すことなど不可能に近い。それは自殺行為に等しい。
「確かにそうだ…しかしウェルくん。君はまだ力を隠しているだろ?」
俺の実際のランクはA+2の冒険者。しかし、レオンさんはまだ力を隠していることに気づいていた。
「…わかりました! やってみます!」
俺は即座に承諾した。ヒュドラとの一戦では、エリスお嬢様、テンちゃんとの三人でやっと倒した。
あれから多くのトレーニングを積み、『魔導気』を自在に扱えるようになっている。
今の実力を試す好機だ。
「よし、私とウェルくんは一体ずつジェネラルベヒーモスを請け負う! 他のA級冒険者はもう一体を頼む!」
レオンさんの指揮のもと、A級冒険者たちは一斉にジェネラルベヒーモスへ先制攻撃を仕掛ける。
「アタシもやってやるアル!!」
テンちゃんもA級冒険者に続き、疾風のように駆け抜け攻撃を仕掛けた。
「さぁ、私たちも始めようか!」
「はい!!」
レオンさんと俺も戦闘に身を投じ、森は再び戦場と化した。枝葉が振動し、足元の落ち葉や土埃が舞い上がる。
「ラーニング3つ同時発動!!!【ファイヤブレス】【剛剣】【獣豪腕】合成!【火炎獣剛剣】!!!!」
【火炎獣剛剣】。グリーンドラゴンの【ファイヤブレス】、ギルドマスターゲルドの【剛剣】、オークロードの怪力を組み合わせた炎の斬撃だ。
ズドーン!!!!!!!!
火柱と共にジェネラルベヒーモスは炎に包まれる。しかし、大きな角で俺の攻撃を受け止める。
「グオオオオオオオオオオ!!!!」
振りほどき、俺を吹き飛ばす巨大な力。
「風魔法【エアウォーク】!!」
木々に衝突しそうになる瞬間、風魔法【エアウォーク】で宙に舞う。
「やっぱこれくらいじゃダメかぁ…」
俺が呟くと、
「氷剣【アイシクルブレイド】!!」
レオンさんが叫ぶ。空気中の水分を凍らせ、巨大な氷の剣に変え、斬撃を集中させる技だ。
ズガーン!!!!
レオンさんの氷剣が一直線にジェネラルベヒーモスを打ち据える。
「グオオオオオオオオオオ!!!!」
片腕を切り落とし、切断部分を凍らせた。
「はぁ…さて、次はどこを切り落してやろうか?」
かなりの魔力を消費したようだが、余裕の表情だ。
「さすがS級冒険者。俺も負けてられないな」
俺も奥の手を発動する。
「【魔導気】制限時間3秒」
全身に『気』と魔力が融合した力が流れ込む。
「突撃!!」
超高速でジェネラルベヒーモスに急降下する。
「ラーニングさらに発動!【魔導獣気斬】!!!!」
【魔導獣気斬】。『気』『魔力』を組み、オークロードの怪力を発動させた技。
ズバーン!!!!
ジェネラルベヒーモスの二本の角を切り落とす。
「グオオオオオオオオオオ!!!!」
激痛に呻く魔物。
「ジェネラルベヒーモスの一番丈夫な部分を切るなんてやるね、ウェルくん!」
俺の戦闘力を褒めるレオンさん。
「いえいえ! まだまだこれからですよ!!」
すぐに攻撃体制に入る。
「【魔導気】制限時間1秒!! そして、ラーニングさらに発動!【魔導竜気斬】!!!!」
【魔導竜気斬】。『気』『魔力』を組み、グリーンドラゴンの力を発動させた技。
ズババーン!!!!!!!!
ジェネラルベヒーモスの両足を切断。
「グオオオオオオオオオオ!!!!」
危険度Sランクの魔物も、俺に全く歯が立たない。
「よし! トドメだ!!」
【魔導気】を発動しようとした瞬間、ガクッ!!
「あ…あれ?」
魔力と『気』の消耗で膝を折ってしまう。
「やば! 一瞬力が…!」
半身になったジェネラルベヒーモスが、脱力した俺を狙い襲いかかる。
「あとは私に任せて。氷剣奥義【アブソートリー・ゼロ】」
レオンさんは剣を地面に突き刺す。
すると、周囲の森も地面も、ジェネラルベヒーモスも凍りついた。
「す、すげぇ…」
俺はただポカンと立ち尽くす。
「面白かった!」
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