566.強欲の大罪竜を撃破
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
「ぐっ……!」
ドサッ。
――俺の身体が、力尽きたかのように地に崩れ落ちた。
ピシ……ピシ……バキン!!
手から滑り落ちた《魔導霊気刀》の刀身が、乾いた音を立てて砕け散る。
まるで使命を終えたかのように、静かに、そして潔く。
エンチャントを複数重ねれば、武器の負荷は限界を越える。
それは理解していた。
だが、エンチャント1つで砕けるとは。
…アウァリティアの権能【竜樹】を最大火力で断ち切った代償か。
また、《魔導霊気刀》のストックを増やさないとな。
そして、先ほど脳裏に浮かんだメッセージ。
《ラーニングにより習得したスキル》
エラー発生
権能【竜樹】消失
初めてだった。
《ラーニング》で得たスキルが“消える”なんてことは。
権能というものは、単なるスキルとは違う“何か”なのか。
あるいは、アウァリティアを倒したことで、スキルの“存在自体”が消えてしまったのか……?
考えても答えは出ない。
だが、確実に言えるのは――
――今の俺には、指一本、動かすことさえできない。
全身が鉛のように重く、呼吸するたびに胸が軋む。
魔力も、気も、霊力さえも──すべて、《魔導霊気刀》に注ぎ込んでしまったからだ。
「……あとは……タルタロス……」
視界の端が滲む。
俺の代わりに、あの魔物と戦っている精霊王ユグドラシルさん。
あれから消息はないが……今はどうなっているのか。
「ユグドラシルさんがやられたら……まずいな……」
ここにはもう、誰一人戦える者はいない。
エリスお嬢様もレナもアルテナさんも、倒れて動けない。
「もう……一歩も動けない……アル……」
「暫し……休息をせねば……」
「はぁ、はぁ……」
そして、俺から少し離れたところにいるテンちゃん、サヤ、ココさん――
それぞれが、ボロボロの身体で荒い息を吐いている。
満身創痍。体力の消耗だけでなく、深い傷も負っていた。
「くそ……早く回復させないと……」
だが、ポーションを取り出す《アイテムボックス》すら、魔力が尽きて開けられない。
身体を動かす《気》も、完全に枯渇していた。
どうする……?
このままじゃ、助けるどころか、全滅すらあり得る――
――そのころ。
翠に染まる広大な大地。
空に浮かぶ幻影のような世界。
そこは、タルタロスが生み出した異空間ダンジョン。
精霊王ユグドラシルと地底王タルタロスの激闘が、火花を散らしていた。
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