562.強欲の大罪竜 VS ショタワンコ(10)
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
「――圧縮…超級闇魔法【シュバルツインフェルノ・キャノン】!!!」
俺の両手に渦巻く黒炎が、爆ぜるように魔力を放ち、空を裂いて一直線に放たれる。
「!? んな!?!?」
ズドォォォォォン!!!
凄まじい衝撃とともに、極太の闇黒レーザーがアウァリティアの顔面を直撃した。
黒き炎がその巨躯を飲み込み、爆炎が空を焼く。
そして、俺は次の行動へと移る。
「【テレポート】!!」
空間がひずみ、視界が一瞬にして切り替わる。
俺はテンちゃんたちが待つ地上へと瞬間移動した。
「ウェル!? どうしたアルか!?」
「みんなに……頼みがある!」
わずか数秒のうちに、俺は仲間たちに戦術を伝えた。
この一瞬が、勝負を決める鍵になる。
その刹那――
「…おいおいおいおい!! なんのマネだぁ……?」
黒炎を竜樹で飲み込んだアウァリティアが、姿を現す。
「今さらこんなもん効くと思ってんのかー!? 舐められたもんだぜぇ!!!」
――その通り。
効かせる気など、はなからない。
これは目くらまし。そして――作戦の布石だ!!
ババッ!
アウァリティアの背後で、空気を切り裂く音が走る。
気づいたときには遅い――
「八極気功拳・剛の型【鳳凰発勁】!!!」
テンちゃんが空中から渾身の掌底を叩き込む!
拳から鳳凰の【気】が舞い上がり、アウァリティアの背を強かに打ち抜き、大気を揺るがした!
「迅剣【瞬影の太刀】!!!」
続けざまにココさんの剣が、閃光のごときスピードで無数の斬撃を走らせる!
背中を斬り裂くその動きは、もはや目視できない――残像のような剣閃!
ズガァァァァァン!!!
ズバババババ!!!
「ぐああああああっ!?!?!?」
アウァリティアの咆哮が空を裂く。
その巨体がよろけ、巨木のような脚が地面をえぐった。
「な……なぜだ……っ!?」
驚愕に満ちた目で背後を振り向くアウァリティア。
だが、そこに待ち受けていたのは――
「――滅魔流奥義」
足元から、静かにサヤが姿を現す。
刀を抜いたその姿は、まるで深淵に咲く一輪の冷花。
「【零魔崩滅閃ぜろまほうめつせん】!!!!!」
ズバァァァァァンッ!!!
次の瞬間、森が、空気が、大地ごと震えた。
サヤの閃光のような抜刀が、アウァリティアの腹部を斬り裂き、膨大な竜気を吹き飛ばす!
「ぐおおおおおおおっっっっっっ!!!?」
アウァリティアの巨体が衝撃で浮き上がり、地面に叩きつけられる。
さらに大地が裂け、塵が舞い上がる。
「ば……バカな……こんな奴らが…なぜ…!?」
その声は、さきほどの威圧と狂気に満ちたそれではなかった。
痛みと恐怖に濁った、ただの“悲鳴”だった。
「……さすが、ウェルくんです」
「拙者たちに【エンチャント】とやらをしてくれたおかげでござるな!」
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