表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

545/620

545.冥界と転生者(5)

追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!

「まさか、ワシが冥界の管理人じゃと疑っておるのか? これだから最近の若者は……まったく、情けないのう」


「……いや、お前、どう見てもただの少女じゃねぇか」


 シュラムが思わずツッコむと、管理人は「ぐっ」と言葉を詰まらせた。


「な、なんじゃと!? ワシはこの世界の輪廻を司る偉大なる存在じゃぞ! もうちょっと畏れ多く思わんか!」


「そんな偉そうなこと言われても……さっきまで虫になってダクソスから身を隠していたんじゃ…」


 続いて俺が思わずツッコむと、管理人は「うぬぬ……!」と言葉を詰まらせた。


「し、仕方なかろうが! ワシは強大な力を持っておるが、ちと臆病での……人目を避けとったんじゃ……」


「臆病って、君が?」


「そ、そうじゃ! ワシは怖いのが苦手なんじゃ! 特にでっかい魔物とか、ギロッと睨んでくるヤツとか、威圧的なダクソスとか……うぅ、考えるだけでゾワゾワする……」


 そう言って、管理人はブルブルと震えだした。


 ……おいおい、本当にこの子が冥界のトップなのか?


「だ、大体のことはワシの分身である冥途玉たちにやらせとるからのう……。ワシはこう、裏方的な役割というか……」


 俺を襲ってきたあの黒い物体は、管理人の分身だったのか。

 だから俺のことを知り、俺の近くで身を隠していたのか。


「めっちゃサボってるだけじゃねぇか!」


 さらにシュラムがツッコむ。


「サボっておらん! ……ちょっと怖いから距離を置いていただけじゃ!」


 なんというか、威厳のかけらもない冥界の管理人だった。

 ダクソスにしても、管理人にしても、こんな人(?)たちが冥界を支配しているなんて、冥界は大丈夫だろうか?

 だが、少なくとも"本物"であることは間違いない。


 俺は改めて、管理人に尋ねた。


「じゃあ、管理人さん。俺を地上界に戻してくれないか?」


「ふむ……ダクソスを捕まえてくれたお礼じゃ。やってやろうかのう?」


「……まさかと思うが、ダクソスを捕まえるまでウェルの近くで待機して…ついでに仕事サボってたんじゃないのか?」


 またもやシュラムが思わずツッコむと、管理人は「ギクっ」と言葉を詰まらせた。


 いや、図星かい!


「そ、そもそもお主が冥界に来た時点で、この輪廻の輪にズレが生じておる。お主の存在自体が異物なのじゃから、早く地上界に返したいのじゃ!」

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ