543.冥界と転生者(3)
追放ざまぁが読めるのは10.11話と20〜30話です!
『聖炎冥癒の裁き(せいえんめいゆのさばき)』。
燃え盛る炎が白金の聖光に包まれ、ウォーローズ・オブ・ザ・デッドたちに向かって螺旋状に突進する。
命中した瞬間、青色の冥府の波動が敵を包み込み、すべての攻撃が通用する状態となった。
さらに、アンデッドである彼らに光の回復魔法を組み合わせる。
思った通り、効果は抜群だ。
「グオオ……!」
ウォーローズ・オブ・ザ・デッドたちの最後の咆哮が虚しく響き、戦場には静寂が訪れた。
一方、ダクソスは玉座の上で呆然と立ち尽くしている。
「ほぅ…やるではないか…」
威厳ある声を出しているが、その表情には余裕の影はなく、杖を握る手は震え、足腰はガクガクと不安定だ。本当の威勢はすっかり消えている。
いや、本当に態度だけ立派だな!?
「ちっ…俺も生前の力があればこんなヤツら瞬殺なんだがな……!」
シュラムは悔しそうに呟く。
確かに、生前の固有魔法【ディアブロシー】や魔物化した力があれば、こんな相手は一瞬で片付く。
「…というより…冥界最強の戦士にしてはあっさりしてないか?」
地上界で名を馳せた戦士なら、もっと圧倒的な力を見せるはずだ。なのに、生前のシュラムや俺の足元にも及ばない。
「…俺たちが強くなりすぎた…それだけのことだろう…とりあえずダクソスを捕まえるぞ!」
シュラムがそう宣言した瞬間、ダクソスが重い口を開く。
「ふん…やめておくがいい。俺はこの冥界の支配者だ! 俺に危害を加えるとどうなるか分かっているんだろうな!」
言いながら尻もちをつき、震え上がっている。言っていることと態度がまったく一致していない。
「情けねえな…結局、口だけだったか」
あっけない幕切れに、シュラムは鼻で笑いながら呟く。
数分後。
ダクソスを縄で縛り上げ、部下にクーデターを終わらせるよう命じた。その結果、シュラムが連れてきた村人たちとも無事に合流できた。
一段落した後、俺は管理人についてシュラムに問いかける。
「ダクソスを捕まえたからクーデターは収まったけど…結局、冥界の管理人はどこにいるんだ?」
シュラムは一瞬目を細め、俺をじっと見た後、再びニヤリと笑みを浮かべる。
その笑顔には何かを企んでいる気配が漂い、俺の苛立ちをさらに煽る。
「…そうだな…そろそろ話そうか…」
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。




